寄贈された金の延べ板など30キロ、3億円に換金

寄贈された金とプラチナの延べ板(6月撮影)
寄贈された金とプラチナの延べ板(6月撮影)

大阪府箕面市は14日、市民から寄贈を受けていた金の延べ板29キロ、プラチナの延べ板1キロを約3億円で売却したと発表した。救急設備の充実や市の観光振興などに役立てるという。

延べ板は、市内で飲食店「銀なべ」を経営する中嶋夏男さん(87)が、40歳ごろから将来に向けた資金運用のために買い集めていたもので、5月に「市のために使ってほしい」と寄贈した。

市は、一般競争入札を実施。大阪市を中心に貴金属取引を手がける一般社団法人「JOS」が買い取ることが決まった。買い取り額は金が1グラムあたり約1万円、プラチナは同約4800円で、合計約3億308万円に上った。

市の担当者は「延べ板は厳重に保管してきた。何とか換金できてよかった。寄贈者の意向に沿って、有効に活用する」と話した。

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