第7管区海上保安本部と門司税関は27日、山口県下関市と韓国・釜山を結ぶ「関釜フェリー」を使い、金の地金を無許可で輸入したとして、大阪市の会社役員ら9人を関税法違反で摘発したと発表。押収した金の地金などを公開しました。

摘発されたのは大阪市の会社役員(41)ら日本人と韓国人の男女9人で、うち5人はすでに起訴されています。

海保と税関によりますと、9人は共謀して去年12月6日、韓国・釜山港から出発した関釜フェリーに金の地金 約30キロ、鑑定価格2億8900万円を持ち乗船。これをポーチに入れて、活魚運搬車の助手席にある装置の内部に隠しました。翌7日、下関港に到着したあと、地金を隠したまま税関に申告せず、無許可で輸入し、消費税などおよそ2900万円を免れた疑いがもたれています。

海保と税関は9人の役割分担や関係について明らかにしていませんが、うち3人が保釈されていて、容疑を認めているということです。

また4人が、去年12月5日にも同様の手口で金を密輸した疑いで再逮捕されていて、海保と税関では余罪も含めて捜査をしています。