金の国内価格、3カ月ぶりに最高値 米景気の減速懸念で
金(ゴールド)の国内小売価格が4日、3カ月ぶりに最高値を更新した。地金商最大手の田中貴金属工業が発表した金地金の小売価格は、前営業日比188円(1.7%)高い1グラム1万1093円だった。1万1000円台に乗せるのは初めて。
買い取り価格も188円(1.7%)高の1万984円と過去最高を更新した。
海外の金相場の上昇が波及した。1日発表の2月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は47.8と市場予想を下回った。米景気の減速を示す内容との見方から、米長期金利が低下し、金利がつかない金に資金が流入した。
国際指標となるニューヨーク金先物(中心限月)は1日、一時1トロイオンス2097.1ドルまで上昇し、約2カ月ぶりの高値を付けた。
大阪取引所に上場する金先物(中心限月)も4日、一時1グラム1万72円まで上昇し、最高値を更新した。
関連企業・業界