UBSが金価格見通し下方修正、米FRBの年内緩和縮小開始表明受け

[20日 ロイター] - スイスの金融大手UBSは20日、前日に米連邦準備理事会(FRB)が年内に資産買い入れ規模の縮小に着手するとの見方を示したことを受け、金価格の見通しを引き下げた。
UBSは2013年の金価格見通しを1オンス=1440ドルとし、従来見通しの1600ドルから10%引き下げた。2014年の見通しは1325ドルとし、1625ドルから下方修正した。
前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明とバーナンキFRB議長の記者会見を受け、UBSは今年第4・四半期にFRBが緩和縮小に着手すると予想、従来予想の2014年第1・四半期から繰り上げた。
米10年債利回り見通しも30ベーシスポイント(bp)引き上げ、2.5%とした。
UBSのストラテジスト、エデル・タリー氏は「こうした状況は金にとり困難になる」と指摘。ドル高と景気回復も、すでに非常に弱くなっている金市場の投資家心理に対し大きな重しとなるとの見方を示した。

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