【大駱駝鑑】大須大道町人祭、妖しき『金粉ショウ』 大須観音を舞台に
愛知県名古屋市中区の大須地区で毎年10月に行われる「大須大道町人祭」、本年は10月20日(土)・21日(日)に開催。本年も舞踏家・麿赤兒氏が率いる舞踏カンパニー「大駱駝艦」による、大須観音本堂を舞台にした『金粉ショウ』が詰めかけた観客を魅了しました。
▼大須大道町人祭公式ページ/大須観音WEBサイト
▼【フォトギャラリー】大駱駝艦『金粉ショウ』@大須大道町人祭
大須大道町人祭とは
毎年10月に行われる「大須大道町人祭」は、官製のお祭である「名古屋まつり」に対抗してはじまった〈市民のための市民による〉お祭です。
昭和53年。戦後の都市計画からはずれていた大須の街は、廃れかけていました。かつてのにぎやかで楽しい大須を取り戻すため、街の人々は立ち上がりました。第一回大須大道町人祭は1978年10月14日、15日の二日間行われ、「名古屋まつり」と同日開催にも関わらず、50万人もの人出となりました。 こうして、大須最大のお祭「大須大道町人祭」は生まれました。
それから30年以上の時が流れ、時代とともにさまざまな変化を繰り返してきましたが、祭への熱意は消えることなく、街の人々によって支えられてきました。毎年、非常にたくさんのお客さんでにぎわいます。
大道芸のイベントは、現在では各地で行われていますが、日本で最初に行ったのが「大須大道町人祭」です。大道芸は、その名が示すとおり、大道でお客さんと目線を同じくして行われる芸。 芸人とお客さんの距離の近さが魅力です。ジャグリングや舞踏、パントマイム、ガマの油売りなどさまざまな芸を間近に見ることができます。(なごや大須商店街公式ページより)
『金粉ショウ』の魅力を感じていただくため、できるだけ多くの写真でご紹介させていただきたいと思います。
また、金粉ショウの前には、この祭の最大のシンボル 「おいらん道中」も披露されました。
大駱駝艦のプロフィール、公演情報などの最新情報は以下にてチェック下さい。
大駱駝艦(だいらくだかん) プロフィール
1972年創設。麿赤兒主宰。2012年創立40周年を迎える。その様式を天賦典式(てんぷてんしき:この世に生まれ入ったことこそ大いなる才能とす)と名付け常に忘れ去られた「身振り・手振り」を採集、構築しすでに60を超える作品を上演。1982年舞踏カンパニーとしては、初のフランス、アメリカ公演を行い、鮮烈なインパクトを与え広く「Butoh」を浸透させる。常に若手舞踏手育成に力を注ぎ、麿赤兒の考え方である「一人一派」を実践、現在吉祥寺を拠点とするスタジオ「壺中天・こちゅうてん」において所属メンバーによる様々なユニットの作品を上演し、壺中天公演と称し国内外で上演し続けている。一般の人を対象にしたワークショップ「無尽塾・むじんじゅく」、夏は長野県白馬村において合宿を実施している。
1974年、87年、96年、99年、07年舞踊批評家協会賞受賞。
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