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[WGC] 2013年第1Qの金宝飾品に対する世界の需要は12%増加

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2013年第1四半期の金宝飾品に対する世界の需要は
インドと中国での大幅な伸びにけん引され、12%増加

ワールド ゴールド カウンシルが2013年1-3月期の金の需要をまとめた 最新の『ゴールド・デマンド・トレンド』によると、市場は多様な金の需要にけん引されただけでなく、金の宝飾品を所有したいという欲求が高まり続けていることも大きな要因となっていることが示されています。

宝飾品の需要は2013年第1四半期に前年同期比12%増加しました。これは主にアジア市場にけん引されたもので、中国での宝飾品需要は前年同期比19%増の過去最高の185トンとなりました。インドと中東の需要はそれぞれ15%増、米国でも6%増と2005年以来の大幅な伸びとなりました。

中国とインドの金需要はまた、金地金およびコインの販売増によってもけん引されました(中国では前年同期比22%増、インドは52%増)。米国では、金地金とコインの需要は前年同期比43%増となりました。世界的にみると、金地金への投資は8%増、一方公式コイン(米国のイーグル・コイン、カナダのメープルリーフなど)は18%増でした。金を裏付けとする上場投資信託(ETF)が保有する金は2012年には世界の金需要の6%を占めましたが、今回は177トン減?しました。

各国中央銀行は依然として金を大量に取得しており、7四半期連続で100トン以上購入しました(当四半期は109トン)。
全体として、2013年第1四半期の世界の金の総需要は963トンで、2012年第4四半期比19%減?しました。
ワールド ゴールド カウンシルのインベストメント担当マネージング・ディレクターのマーカス・グラブ(Marcus Grubb)は以下のように述べています。

「4月の金価格下落は、市場では現物以外の動きによって加速されたもので、結局買いの急増を誘発し、多くの小売店で在庫不足となり、精錬所では納入の順番待ちリストを導入しなければなりませんでした。このような背景があり、金地金とコイン、宝飾品の販売とテクノロジーセクターでの消費が依然として市場の81%を占めます」。

「これらの数値が示すことは、4月の価格下落前であるにも関わらず、金市場のファンダメンタルズは引き続き堅固だということです。インドや中国の需要は増加し、中央銀行は着実に金準備を増やしており、金地金やコインなどの投資商品の購入も堅調だからです」。

金額ベースでは、2013年第1四半期の金需要は510億米ドルで、2012年第4四半期比23%減となりました。平均金価格は1オンス当たり1,632米ドルと2012年第4四半期平均比5%下落、前年同期比3%下落となりました。
このレポートのポイントは以下のとおりです。

  • 中国の総需要は、第1四半期に景気が2012年下期の低迷から回復するにつれ、期比20%増となる合計294トンとなりました。この数値の内訳をみると、宝飾品需要上最高の185トンと昨年より19%増加し、金地金とコインへの投資は昨年比22%増110トンでした。
  • インド市場もまた引き続き金への欲求が見られました。総需要は257トン(前年同期27%増)、消費者向け投資は52%増、一方宝飾品は前年同期比15%増でした。2013年第1四半期で7四半期連続各国中央銀行が100トン以上の金を購入したこり、また中央銀行がポートフォリオを分散化する中、9四半期連続で金を買い越しま2013年第1四半期の中央銀行の純購入量は109トンでしたが、前年同期比では5%しました。
  • ETFは、第1四半期に177トンの純流出となりました。対照的に他の投資対象には金流入が見られ、金地金とコインの需要は378トンと前年比10%増加しました。

ワールド ゴールド カウンシルのインベストメント担当マネージング・ディレクターのマーカス・グラブ(Marcus Grubb)はさらに次のように述べました。
「金を裏付けとするETFは、2012年の金需要の6%を占めましたが、特に米国の一部保有者に利益確定後株式に移行するという現象が見られました。ETFによる金保有は減?しましたが、378トンの金地金とコインへの投資によって釣り合いが取れました。こちらは、前年同期比10%増、2012年第4四半期比12%増でした」。
「全体として、投資に対する長期的意欲は依然として強いことが、金地金やコインへの根強い需要を見れば明らかになります」。

2013年第1四半期の金需給データ

  • 第1四半期金需要は、前年同期比13%減の 963トンでした。
  • 金額ベースの金需要は、前年同期比16%減の510億米ドルでした。
  • 金1オンス当たりの平均価格は、前年同期比3%下落して1,632米ドルでした。
  • ETFでは177トンの純流出となりました。この減?で、ETFと金地金とコインの総需要との合計が201トン弱に押し下げられました。第1四半期の総投資需要は320トンで、前年同期比横ばいとなりました。
  • 宝飾品セクターの需要は12%増の551トンでした。中国の宝飾品需要は185トン、インドでは160トンでした。
  • テクノロジーセクター関連の需要は再び100トンを超え、2013年第1四半期の需要は102トンでしたが、前年同期比4%減?しました。
  • 2013年第1四半期の鉱山生産量は前年同期比4%増の688トン、一方再生地金は同4%減となり、合計の供給量は前年比1%増となりました。
  • 中央銀行による純購入量は109トンと、前年比5%減ではあるものの、これで9四半期連続中央銀行が金を買い越しました。
  • Thomson Reuters GFMSによる総合的なデータを含む『Q1 2013 Gold Demand Trends』レポートおよびビデオは、www.gold.org/media、ならびにwww.itunes.comからダウンロードできるiPadアプリでご覧いただけます。
  • ワールド ゴールド カウンシルに関する情報はTwitterの@goldcouncilとFacebookにてもご覧いただけます。
ワールド ゴールド カウンシルについて
ワールド ゴールド カウンシルは、金市場の育成を目的とする組織です。投資、宝飾、テクノロジー、政府関連分野において、金に対する持続的な需要を喚起するためのリーダーシップ活動を行っています。
ワールド ゴールド カウンシルは、金市場に関する真の洞察力を生かし、金をベースにしたソリューションやサービス、市場の育成を行っています。こうした活動を通じ、主な市場分野に金需要の構造的変化を喚起しています。
ワールド ゴールド カウンシルは国際金市場に対する洞察を提供することにより、富の保全や社会・環境面で金が果たせる役割についての理解を深める活動を行っています。
ワールド ゴールド カウンシルは世界の主要金鉱山会社をメンバーに持ち、英国本部のほかインド、アジア、欧州、米国などにオフィスを有しています。

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