ゴールドコラム & 特集

トランプ大統領による混乱が深まる中で金投資が急増

• 金価格、2月に8カ月連続で月間平均の史上最高値を記録
• 金投資家インデックスが28カ月ぶりの高水準に上昇
• 新規の金購入者数が約4年ぶりの最多数を記録

2025年4月1日ロンドン - 金価格が新たな過去最高値を記録する中、投資家のセンチメントや需要、新規口座開設数が、世界有数のオンライン貴金属取引市場であるブリオンボールトで数年ぶりの高水準に達していることが最新のデータで明らかとなった。そこで、同社で安全に保管されている投資家の金保有評価額が初めて40億ドル(6060億円)を超えることとなった。

先月の新規顧客数は2021年5月以来の最高水準に達し、ブリオンボールトで金を初めて購入する、または保有量を増やした投資家の数は前月比33.6%増加していた。一方で、金の売却者数は、価格が新たな史上最高値を記録したにもかかわらず、17.0%減少していた。

これにより、金投資家インデックス(GII)は前月比3.6ポイント上昇し、10カ月ぶりの大幅な上げ幅を記録して56.3に達し、2022年10月以来の最高水準となっていた。

金投資家インデックスは、2009年から毎月の金購入者と売却者のバランスを指数化して投資家のセンチメントを示している。2020年3月、新型コロナウイルスの世界的流行が始まった際には、指数は65.9の10年ぶりの最高値を記録した。一方、2023年3月には、金価格の上昇に伴い利益確定売りが急増し、47.5という過去最低を記録していた。

50.0を超える指数値は、その月の購入者数が売却者数を上回ったことを示している。



ブリオンボールトのリサーチディレクターであるエイドリアン・アッシュは、今回のデータについて次のようにコメントしている。

「トランプ2.0(2期目のトランプ政権)が米国大統領選で予告した通りの混乱を引き起こす中、西側の投資家は新興市場の中央銀行と同様に、金を万能のヘッジ手段として購入している。現在、あらゆる市場のトレーダーは金融政策よりもトランプ大統領の『Truth Social』を注視している状況だ。

ボラティリティも金需要を押し上げている。先月、金価格は主要通貨すべてで約6%変動し、長期保有者が利益確定した後、新規投資家とともに押し目買いをする機会が生まれていた。」

ドル建て金価格は2月に10回史上最高値を更新し、世界金融危機後金の強気市場がピークとなった2011年9月と同水準で、1978年10月の12回という過去最高に次ぐものとなっていた。

ブリオンボールトの11万人の顧客の約9割は、西ヨーロッパおよび北米に在住している。ロンドン西部に本社を構えるこのフィンテック企業の定期的な投資家調査によると、ユーザーは一般的に投資可能資産の5分の4を貴金属以外の資産に分散している。2025年の年初の調査では、地政学的リスクが金価格の主要な要因として金融政策を初めて上回り、2022年のロシアによるウクライナ侵攻以来の大きな変化となっていた。

先月、初めて口座に資金を入金し金を購入した新規顧客数は前月比22.4%増加し、12カ月平均比では62.5%増となり、2021年5月以来の最多を記録していた。

この動きは、特に英国(12カ月平均比80.9%増、2021年3月以来の最多)、ドイツ(同89.3%増、2022年3月以来の最多)、米国(同137.4%増、2023年4月以来の最多)で顕著だった。

これについてエィドリアン・アッシュは次のように述べている。

「米国選挙の直前に見られた欧州の金購入者の増加は、米国の投資家にも広がりつつある。ただし、歴史的にはまだ低い水準だ。とはいえ、今回の金需要の急増は、いわゆる『ゴールドラッシュ』とは言えない。2月の新規購入者数は過去4年間で最多だったが、2020年8月の新型コロナ危機や2011年9月の世界金融危機時のピークの半分以下であった。」

2月の金取引量は、顧客の利益確定売りを差し引いても0.2トンに達し、2023年6月以来の最大のネット需要を記録していた。

1月のネット売却量を完全に埋め合わせる形で、ブリオンボールトの顧客の金保有総量は3カ月ぶりに44.1トンを超えることとなった。これは1月の4年半ぶりの低水準から0.4%の増加であり、評価額においては、過去12カ月で9回目の最高記録を更新し、初めて40億ドルを超えることとなった。



1月に50.0を下回り、12カ月のうち5回目の売却者数超過を示した銀投資家インデックス(SII)は、2月に2.2ポイント上昇して51.9となっていた。

しかし、重量ベースではブリオンボールトのユーザーはネットでは売却者となり、4カ月ぶりに銀の保有量を減少させた。銀価格はユーロ、英ポンド、その他の主要通貨建てで月間平均の過去最高を記録する中で、約5トンが売却されていた。

これにより、ブリオンボールトの顧客の銀保有総量は0.4%減の1,151トンで、評価額では11億ドル(1730億円相当)となっていた。

以上

連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com


ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
ブリオンボールトが発表するデータは、他の金銀地金市場のデータを補完し、世界最大の個人投資家へ行ったアンケート等の「意図」ではなく、実際に取引されたデータを基に算出されている。詳しくは、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)のAlchemist誌の2013年の記事をご覧ください。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀・プラチナ・パラジウム地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業。今年4月で20年を迎える専門市場の低コストと深い流動性とセキュリティーを提供するサービスを利用して、現段階で175か国からの11万人を超える個人投資家が52億ドル(7930億円)相当の地金を保管ている。また、ブリオンボールトのサービスは自己投資型個人年金の英国のSIPPや米国のIRA口座、信託口座、企業やチャリティー団体が現物金地金を保有するためにも使われている。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•    オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•    米国ドル・ユーロ・英国ポンド・日本円の利用が可能。
•    地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•    日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年から専門業界団体であるロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員であり、2017年には、鉱業業界が支援するワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルのオンライン保管金銀地金パートナーに選ばれる。BBC、Handelsblatt、Bloomberg、日経ビジネスなど、英国内外の主要メディアで定期的に引用されているブリオンボールトは、2022年に3度目の英国企業女王賞を受賞している。

さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

ブリオンボールト

プロフィール

ブリオンボールト

BullionVault

英国最大手のオンライン金地金取引サービス提供。英国女王賞を2009年に革新部門、2013年に国際取引部門で受賞。7万人を超える顧客の約38.7トンの金地金を保管。 ロンドン貴金属市場協会の正会員。ワールド ゴールド カウンシルの関連会社とロスチャイルドファンドが資本参加。

最新コラム

新着ゴールドグッズ

一覧を見る