[金投資家インデックス]欧米の投資家の金・銀投資センチメント上昇
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米国利上げを目前に控え、過去6年間で最低値となった金相場が、欧米の投資家の金・銀投資のセンチメントを上昇させる
?金投資家インデックスは、金相場が下げる中、2013年春の急落時以来の速いペースで上昇。
?10月に相場の上昇で売却が進んだ銀投資においても、11月は強気傾向となった。
?ブリオンボールトのユーザーの金・銀保有量は、再び新記録を更新した。
2015年12月1日 ロンドン: 過去6年間で最低値をつけた貴金属価格を購入機会と見た個人投資家によって、10月に下げたセンチメントは上昇したことが、最新のブリオンボールトの金・銀投資家インデックスによって明らかとなった。
毎月平均的に1億ドル(121億円相当)の取引が行われている、世界でも最大のオンライン金・銀現物取引市場であるブリオンボールトで取引されたデータを元に算出される金投資家インデックスは、先月53.8と、過去5年間のほぼ最低水準であった10月の51.1から大きく上昇し、過去2年間で最高値となった7月以来の高い水準となった。
11月にドル建て金価格は、月間平均6.3%下落と、2013年春以来の急落となり、個人投資家の金の購入が進んだことから、金投資家インデックスは2月以来の最も速いペースで上昇した。
この数値が50の場合は、月間のネット購入者数と売却者数が完璧に一致したことを示す。ブリオンボールトの58000人のユーザーは、その90%が西欧と北アメリカに居住している。
銀投資家インデックスは、11月に銀の月間ネット購入者数が51%増となり、過去最低値となった10月の47.8から過去2年半で最も速いペースで上昇して54.6となった。
また、月間ネット売却者数は、10月の2015年の最高水準から半減し、ブリオンボールトが記録を始めた2010年9月以来の最低水準となった。
ブリオンボールトのリサーチ主任、エイドリアン・アッシュはこの背景を次のように解説している。
「金と銀投資家インデックスは、共に月間のネットの購入者数と売却者数のバランスを表している。そして、これは欧米投資家が、アジアの投資家のように価格に敏感に反応していることを示している。そこで、価格が大きく下げた際に、最も力強い上昇を見せた。
この個人投資家の反応は、過去6年間で最低値を更新する貴金属を売却もしくは空売りしている機関投資家とは相反していることを際立てた。価格の上昇で売り、下げたところで買う個人投資家もいる中で、長期保有の投資家は、低値で着実に現物保有の量を増加させている。」
ブリオンボールトの顧客は、11月に金の保有量を0.2%増加させ、過去最高を更新し34.4トンとなった。これは、過去12ヶ月で10ヶ月金保有量が増加したことになる。
銀の保有量は8ヶ月連続で増加し、0.7%増の539トンとなった。これは、前年比10.5%増となる。
エィドリアン・アッシュは下記のように続けている。
「今月の米国のゼロレートからの金利引き上げの決定は、米連邦準備制度理事会にとっては、その信認を損なわないためにも重要なものだ。それは、米連邦準備制度理事会が9月に利上げを躊躇したことによって、その信頼性を揺らげるものとなったからだ。しかし、今回利上げをしたとしても、昨今の低いインフレ率より低い金利となることからも、今後どれだけの期間をかけて、7年間続いたゼロレートを、緩やかに引き上げるのかが問われることとなり、市場の注目はそこに移行することとなるだろう。」
以上
連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com
金投資家インデックスについて
ブリオンボールト社の「金・銀投資家インデックス」は、個人投資家向けオンライン金・銀現物所有サービスにおいて世界最大のブリオンボールト社が所有するデータを基に算出されている。これは、24時間運営されているブリオンボールト社の市場でユーザーによって売買された取引データである。この指標が50を超えた場合、その月の金・銀のネット購入者数がネット売却者数を上回ったこととなり、個人投資家が金・銀投資に対して強気姿勢であることを意味する。このインデックスの詳細は、ロンドン貴金属市場協会発行の雑誌「Alchemist」の2013年5月号の記事(英語)を参照。ブリオンボールトの金投資家インデックスは、ブルームバーグ端末ではで表示されている。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、現時点で58,000人を超える175ヵ国の顧客が利用している。2014年には、12億ドル(1479億円)相当の専門市場で取引されている金地金が取引された。そして、同社は10年前に企業家のポール・タスティンによって、金投資家のニーズを満たすために設立され、下記サービスを提供している。
?オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
?米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
?地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
?日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金地金の評価額は、現在約12億ドル(約1476億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、2億4400万ドル(約30
0億円)の顧客の銀地金を保管している。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。2010年6月には、金の業界の市場開発団体である、ワールド・ゴールド・カウンシルと、RIT Capital Partner Plc (LSE:RCP)の資本で運営され、IT会社へ投資を行うAugumentum Capitalが、ブリオンボールトに資本参加を行い、それぞれ11%の株を所得している。
そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引部門で2度目の受賞をしている。また、英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされた4社の内の1社であり、ブリオンボールトによるサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp