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記録的な利益確定の売却の中、2024年に金と銀は急騰を続ける

  • 2024年のブリオンボールトの金地金保有量の6%削減したものの、その評価額は19%増と史上最高を記録。
  • 2024年に新規顧客数は40%増。
  • 個人投資家は2025年に金地金は3,000ドルを突破し、銀地金は前年比27%高と予想。

2024年1月9日ロンドン - 欧米の投資家は、2024年に世界有数のオンライン地金投資サービスを提供するブリオンボールトを利用して、記録的な量の金及び銀地金を売却していた。しかし、銀価格が12年ぶりの高値をつけ、金が史上最高値を更新していたことからも、その評価額ベースでは米ドル建てでほぼ2割増となっていた。

ブリオンボールトの顧客は全体で、昨年一年間で金地金の保有量を6.0%、銀地金においては4.7%減少させていた。しかし、ブリオンボールトの顧客が保有する地金の評価額は、金地金では19.0%増の37億ドル(日本円建てでは31.9%増の4400億円)、銀地金では18.0%増の11億ドル(日本円では30.8%増の1720億円)となっていた。

「2024年に金価格が記録的な高値をつける中で、利益確定の売却に拍車がかかっていた。しかし、個人投資家は、株式市場の上昇や、世界金融危機前以来の実質金利の高さにもかかわらず、金や銀を価格の上昇ほどは売却していなかった。それは、貴金属への確固としたコミットメントを示している。」

12月に行われた9割が欧米に居住しているブリオンボールトの顧客へのアンケート調査では、金は今年17.6%上昇して年末価格はトロイオンスあたり3070ドル、銀は27.6%上昇し36.90ドルと予想されており、この要因としては地政学リスクの高まりと主要国の公的債務の悪化が挙げられている。



12月に金の購入量を上回る売却をしたネット売却者数は減少し、11月の数値と比較すると28.2%減、金価格が0.2%下落したことから6ヶ月ぶりの低水準となっていた。しかし、月間の購入量が売却量を上回っていたネット購入者数も減少し、20.8%減と直近の3ヶ月間で最も少なくなっていた。

その結果、金地金現物に対する個人投資家のセンチメントを示す指標である、金投資家インデックスは、11月の17ヶ月ぶりの高水準から0.8ポイント低下していた。しかし、前年比同月比では2.9ポイント上昇の54.3で2024年を終えることとなった。

この指数は、2020年3月にコロナ危機の世界的な広がりに伴い、65.9と10年来のピークを記録し、昨年3月には47.5と過去最低値を記録している。50を下回る数値は月間のネット購入者数がネット売却者数よりも少なかったことを示している。

過去12ヶ月平均では、金投資家インデックスは前年比0.4ポイント低下して52.6と、金価格が深い弱気相場に陥っていた2014年の52.2以来の低い年間水準となっていた。

「2024年は欧米の投資家にとって価格のみが強気相場であった。世界の紛争は選挙にのみ影響を与え、株式市場は史上最高値を更新していたことからも、金需要は2年連続でマイナスに留まることとなった。

しかし、昨年トランプ氏が勝利したことで、特に欧州全域では新たに金を購入する人が急増し、2025年を迎えて金融市場の落ち着きは失われつつあるようだ。」

ブリオンボールトの新規顧客数は、昨年年間では42.4%増加し、2021年以降で最も多くなっていた。そのうちの6割以上は、英国、ドイツ、フランスに居住している。



銀投資家インデックスは12月も下落し、21ヶ月ぶりの高水準となった11月から1.3ポイント下落し、52.7となっていた。

この結果、同指数の2024年の平均値は50.8となり、年間ベースでは前年の最低値に並んでいた。

重量ベースでは、ブリオンボールトの顧客の銀地金保有量は、9月以来最も多い1,156トンとなり、0.2%増加していた。しかし、12月の銀価格は3.0%下落したことから、保有されている銀の評価額は、7月以来の低水準となり、史上最高値をつけた10月からは11.5%減の11億ドル(日本円建てにおいては9%減の1890億円)となっていた。


一方金地金は、11月に価格の急落で14ヶ月続いた利益確定の売却が減少して地金の流出が止まっていたものの、12月は再び顧客全体ではネットでは売却量が購入量を上回っていた。しかし、その量は45キログラムと低いものであった。

そのため、顧客の金地金保有量は0.1%減の44.1トンと2020年7月以来の低い量で、評価額においては、史上最高を記録した10月からは4.5%減の39億ドル(日本円建てにおいては1.8%減の5920億ドル)へと減少していた。しかし、これは引き続き多くの中央銀行の金準備の量を上回っており、上場されている金ETF信託ファンドのトップ13銘柄を除く全ての信託ファンドを上回る量ではある。

金価格はドル建てにおいて2024年に38回新高値を更新し、英国ポンド建てにおいて40回、ユーロ建てでは44回、日本円建てでは45回記録を更新していた。

以上

連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com


ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
ブリオンボールトが発表するデータは、他の金銀地金市場のデータを補完し、世界最大の個人投資家へ行ったアンケート等の「意図」ではなく、実際に取引されたデータを基に算出されている。詳しくは、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)のAlchemist誌の2013年の記事をご覧ください。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀・プラチナ・パラジウム地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業。今年4月で20年を迎える専門市場の低コストと深い流動性とセキュリティーを提供するサービスを利用して、現段階で175か国からの11万人を超える個人投資家が49億ドル(7660億円)相当の地金を保管ている。また、ブリオンボールトのサービスは自己投資型個人年金の英国のSIPPや米国のIRA口座、信託口座、企業やチャリティー団体が現物金地金を保有するためにも使われている。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
• オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンド・日本円の利用が可能。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。

ブリオンボールトは、2008年から専門業界団体であるロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員であり、2017年には、鉱業業界が支援するワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルのオンライン保管金銀地金パートナーに選ばれる。BBC、Handelsblatt、Bloomberg、日経ビジネスなど、英国内外の主要メディアで定期的に引用されているブリオンボールトは、2022年に3度目の英国企業女王賞を受賞している。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

ブリオンボールト

プロフィール

ブリオンボールト

BullionVault

英国最大手のオンライン金地金取引サービス提供。英国女王賞を2009年に革新部門、2013年に国際取引部門で受賞。7万人を超える顧客の約38.7トンの金地金を保管。 ロンドン貴金属市場協会の正会員。ワールド ゴールド カウンシルの関連会社とロスチャイルドファンドが資本参加。

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