[金投資家インデックス] 価格に敏感に金購入は選択肢ではない
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株式市場の60年ぶりの長期の上昇傾向が途切れる中、
投資家にとって価格に敏感に金を購入する方法はすでに選択肢ではなくなっている
2018年2月6 日ロンドン:今週の世界の株式市場の大きな下げを前に、個人投資家の金購入へのセンチメントは、1月に貴金属価格が上昇し、米株式市場が60年間で最も長い期間上昇する中で、先月の1年ぶりの高い需要から下げることとなった。
世界最大のオンライン貴金属取引プラットフォームを運営するブリオンボールトの最新のデータによると、1月に金購入者数は前月比9.6%下げ、売却者数は58.9%増加していた。
そのため、世界の個人投資家の金投資へのセンチメントを表す金投資家インデックスは、12月の2017年の最高値の55.3から、52.7へと下げることとなった。これは、過去5ヶ月で最も低い水準となる。この間先月金価格は、ドル建てで2年ぶりの速さで、月間平均価格において5.6%上昇していた。
そして、同時期S&P 500種指数は、過去に1958年のみに見られていた10ヶ月連続で価格が上昇する強気市場となっていた。
ブリオンボールトのリサーチ・ダイレクターのエィドリアン・アッシュは、この数値の背景を次のように分析している。
「2009年の金融危機後の世界的な経済の低迷後から2016年のトランプ大統領選出時までに、金投資へのセンチメントと金価格が逆方向に動いたのは半分以下の期間だった。しかし、トランプ大統領選出以降は、金投資家は価格に敏感な動きを継続して行っている。
株式市場の突然の下げは、これまでのパターンを崩すことになるかもしれない。それは、これまでの長期的な株式市場の上げは金投資家の金購入を止めることはなかったが、購入と売却を価格に応じて行う機会を作り、投資効果高く金保有高を増加させることを可能としていた。
しかし、この価格に敏感な投資戦略は、金の保険の役割を望む投資家にとっては、既に選択肢ではない。それは、歴史的に株式市場が低迷する際には現物の金が損失をカバーする保険の役割をしているからだ。」
金投資家インデックスは、月間のブリオンボールトにおける実際の取引データを基に算出されている。
この値が50の場合は、月間の金購入量が売却量を上回る顧客数と金売却量が購入量を上回る顧客数が完璧に一致したことを意味し、この最高値は金価格が史上最高値を記録した2011年9月の71.7で、2017年の最高値としては5月と12月に55.3を付けている。過去5年間の再低値は2015年1月の50.5となっている。この際金価格は数年ぶりの最低値を記録していた。
トランプ大統領が就任して以来、株式市場は下げることなく記録的な上昇を続けていた。個人投資家の金へのセンチメントは、ドル建て月間平均金価格においては、15か月間のうち13ヶ月逆の動きをしていた。(86.7%)
それに対し、トランプ大統領が就任する前には、金投資家インデックスは、84ヶ月中39ヶ月金価格と逆方向に動いていた。(46.4%)
銀のセンチメントも、その価格が上昇した1月に下げていた。その月間平均価格は、ドル安が進んだことで6.2%と昨年2月以来の速いペースで上昇していた。
そのために、銀の売却者数は61.3%増加し、購入者数は13.6%減少していた。
その結果、銀投資家インデックスは12月の5ヶ月ぶりの高さの53.9から下げて50.8となっていた。このように50に近い数値は、トランプ大統領就任以来4回記録している。
重量においては、ブリオンボールトの顧客の保有する銀の保管総量は先月末の2017年末から変化なく、700.5トンとなっていた。
顧客の保有する金の保管総量は、1月初めの記録的な保管量の増加分を全て失い、さらに昨年末の史上最高値から123キロ減少し、38.5キロとなっていた。
以上
連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子
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メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com
金投資家インデックスについて
ブリオンボールト社の「金・銀投資家インデックス」は、個人投資家向けオンライン金・銀現物所有サービスにおいて世界最大のブリオンボールト社が所有するデータを基に算出されている。これは、24時間運営されているブリオンボールト社の市場でユーザーによって売買された取引データである。この指標が50を超えた場合、その月の金・銀のネット購入者数がネット売却者数を上回ったこととなり、個人投資家が金・銀投資に対して強気姿勢であることを意味する。このインデックスの詳細は、ロンドン貴金属市場協会発行の雑誌「Alchemist」の2013年5月号の記事(英語)を参照。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、現時点で7万人を超える183ヵ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金地金の評価額は、現在約16億ドル(約1870億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、3億8700万ドル(約430億円相当)の顧客の銀地金を保管し、2017年3月にワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルと提携して提供を始めた1600万ドル(約18億円相当)の顧客のプラチナを保管している。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引部門で2度目の受賞をしている。また、英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp