[金投資家インデックス] 購入機会と見た米国とドイツの新規投資家数が急増
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価格下落で既存の顧客の取引量が減少する中、
購入機会と見た米国とドイツの新規投資家数が急増
2018年3月7 日ロンドン: 個人投資家の金投資への興味は、2月に金価格が下げ、株価が2016年1月以来の大きな下げを見せる中、2年ぶりの低さへと薄れていたことが、世界最大のオンライン貴金属取引プラットフォームを運営するブリオンボールトの最新のデータで明らかとなった。
金価格が米国ドル建て、英国ポンド建て、ユーロ建て月間平均価格で前月比1.0%と軒並み下げ、ブリオンボールトにおける金の購入者数は、前月比3.1%下げ、昨年8月以来の水準となっていた。
そして2月の売却者数も、前月比38.2%減と昨年10月以来の低い水準へと下げていた。さらに2月に取引を行った顧客数も全体の9.5%と、2015年末以来の2年ぶりの低い水準となっていた。
しかし、新規顧客数は、ドイツと米国がそれぞれ過去12か月の平均から23.5%増と39.6%増と、2017年1月以来の高い水準を記録していた。
そのようなことからも、金投資家インデックスは1月の5ヶ月ぶりの低さの52.7から、54.1へと上昇していた。この数値は、個人投資家の取引データを基に算出され、50である場合は、その月の購入が売却を上回った顧客数と売却が購入を上回った顧客数が完ぺきに一致したことを意味する。
ブリオンボールトのリサーチ・ダイレクターのエィドリアン・アッシュは、この数値の背景を次のように分析している。
「先月の株価の下落は、方向性の見えない金市場を変えることはなかったようだ。しかし既存の顧客は、今日の投資環境の中で、取引を積極的に行うことを避ける傾向が強くなってきている。そのような中でも、低迷を続ける金価格は、他の高止まりしている資産クラスへの投資を減らし、ポートフォリオの保険的役割で、新たに金投資を始めようと考える人々にとっては魅力的なものであったようだ。
2月の世界株式市場の下落は、ドイツの個人投資家の金への興味を高め、米国投資家がよりの多くの資金を金へと移すことを促すこととなった。米国の金貨の需要は2017年に大きく落ち込んでいたように、トランプ政権発足以来低迷していた金投資傾向は、ポートフォリオの多様化目的で終わりつつあるようだ。」
世界的には、ブリオンボールトの新規顧客数は、過去12か月平均と比較すると、2月に1.8%増加していた。
重量にしてみると、1月の123キロという下げ幅をほぼ取り戻し、昨年12月の史上最高値の38.7トンを超える量に14キロ足りない量まで増加していた。
次に銀投資傾向を見てみると、既存の顧客全体の中で、先月銀の取引を行った顧客は11%と、金ほどではないもののやはり低い水準にとどまっていた。
しかし、銀価格が2月にドル建てで3%下げる中、購入者数は前月比19.4%増加し、売却者数は45.5%下落していたことより、銀投資家インデックスも1月の購入者数と売却者数が同水準であった50.8から、54.7と昨年7月以来の高い水準となっていた。この数値の1月から2月への上昇率は2017年5月以来の高いものでもあった。
重量においては、ブリオンボールトの顧客は2月に銀の残高を3トン増加させ、史上最高の703.5トンとなっていた。
ちなみに、英国ポンド建て銀価格は、先月英国のEU離脱以来の低い水準へ下げていた。それに対し、ユーロ建て銀価格は2016年初頭以来の低いものとなっていた。この2016年初頭の価格は、6年半ぶりの低さでもあった。
以上
連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子
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メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com
金投資家インデックスについて
ブリオンボールト社の「金・銀投資家インデックス」は、個人投資家向けオンライン金・銀現物所有サービスにおいて世界最大のブリオンボールト社が所有するデータを基に算出されている。これは、24時間運営されているブリオンボールト社の市場でユーザーによって売買された取引データである。この指標が50を超えた場合、その月の金・銀のネット購入者数がネット売却者数を上回ったこととなり、個人投資家が金・銀投資に対して強気姿勢であることを意味する。このインデックスの詳細は、ロンドン貴金属市場協会発行の雑誌「Alchemist」の2013年5月号の記事(英語)を参照。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、現時点で7万人を超える183ヵ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金地金の評価額は、現在約16億ドル(約1900億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、3億7700万ドル(約430億円相当)の顧客の銀地金を保管し、2017年3月にワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルと提携して提供を始めた1600万ドル(約19億円相当)の顧客のプラチナを保管している。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引部門で2度目の受賞をしている。また、英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp