[金投資家インデックス] 株式市場の6年ぶりの大幅な下げは個人投資家を金投資へ向かわせる
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株式市場の6年ぶりの大幅な下げは個人投資家を金投資へ向かわせる
•ユーロ建て金価格は、2016年1月以来の低い価格を付けた9月から8%上昇
•上昇する金価格の中で金の需要は高まり、バーゲンハンター的傾向に変化
•イタリア危機がユーロ圏の新規顧客数を31%急増
2018年11月6 日ロンドン: 世界株式が2012年以来の大幅な下げ幅を記録した10月に、個人投資家の金需要が急増したことが、ブリオンボールトの最新のデータで明らかとなった。
金価格の上昇時に利益確定の売却を行う代わりに、ブリオンボールトのユーザーは、10月に月間で購入が売却を上回り、212キロを積み増し、保管されている金の総量は新たな記録である39.1トンとなった。
これは、昨年同時期から1トン増で、英国のEU離脱の是非を問う国民投票が行われた2016年6月からは4トン増となる。
MSCIワールドインデックスが10月に13か月ぶりの低さへ7.6%急落していた際に、米国ドル建て金価格が20ヶ月ぶりの低さから回復し1.4%上昇して、月間平均金価格は7月以来の高さのトロイオンスあたり1215ドルを記録していた。
欧州の投資家にとっては、先月イタリアの大規模な債務が再度見出しを飾る中、ユーロ建て金価格は9月の32ヶ月ぶりの低さから10月に8%上昇していた。
その間英国ポンド建て金価格は、EU離脱の是非を問う国民投票が行われた2016年6月23日以来初めてトロイオンスあたり900ポンドを割った前月から10月に7.9%急騰し、今週は948ポンドまで一時上昇していた。
ブリオンボールトのリサーチ・ダイレクターのエィドリアン・アッシュは、この数値の背景を次のように分析している。
「アナリストや専門家が過去2年間以上政治的及び経済的リスクを懸念し続けている中、個人投資家は金価格が下げた際に購入し、上げた際に利益確定の売却をするというバーゲンハンター的パターンを続けてきた。
しかし世界同時株安が、この価格に敏感なパターンを崩すこととなった。そして、価格が上昇する中では、2017年1月にトランプ氏が大統領に就任して以来の最も強い金のネット需要(月間の金購入量が売却量を上回る)で、顧客の保管する金の月間増加量は英国のEU離脱が決定した国民投票以来ともなっていた。
11月の株式市場の反発は、金価格の頭を押さえている。しかし、個人投資家の需要は継続して強いものがある。金融危機後10年を超える中、金は他の資産クラスがその収益率を落としている際に強さを発揮する。5年単位では、英国ポンド建て金価格は、1968年以来英国株式が下げた際に96%の割合で上昇している。」
現在20億ドル(2,100億円)相当の個人投資家の金、銀、プラチナを保管しているオンライン貴金属投資プラットフォームを提供するブリオンボールトでは、10月に購入者数が増加し、昨年から見られていたバーゲンハンター的購入パターンが崩れることとなった。
しかし、売却者数も前月比61.7%増と今年5月に価格が上昇した時以来の高さへと増加していた。
そのために、金投資家インデックスは9月の55.0から5ヶ月ぶりの低さの53.8へと下げることとなった。
銀価格も10月に1月以来の速いペースで上昇し、ドル建てでは2.3%増となっていた。
金とは異なり、銀の購入者数は10月に前月比13.4%減少し、売却者数は月間平均銀価格が2ドル近く高い14.58ドルであった6月以来の高さの46.9%増加していた。
そのために、銀投資家インデックスは4ヶ月ぶりの低さへ下げ、52.2と前月の54.3から下げていた。
そのような中で、先月の世界同時株安により、ブリオンボールトを利用するユーザーの数が急増していた。
10月の新規顧客の数は過去12か月の平均から6.9%増となっていた。これは、イタリアの新規顧客数が88.6%増加したことに加え、フランスからの新規顧客数も57.3%増となっていたことに牽引された。
ユーロ圏に在住するブリオンボールトの10月の新規顧客数は、過去一年間の平均の30.9%増と今年1月以来の高い数値となった。
以上
連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子
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ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
この数値の最高値は、欧州の債務危機の最中の2011年9月に金価格がドル建てで最高値を付けていた際の71.1で、それは英国の多くの都市で暴動が起こった翌月でもあった。そして、この数値の最低値は50.5で、金価格が数年ぶりの低い値となっていた2014年から2015年の冬であった。それ以来、金・銀投資家インデックスは金・銀価格との強い負の相関性を保っており、トランプ大統領が選出されて以来21ヶ月中の18ヶ月がこの傾向となっている。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、2005年にサービスが開始され、現時点で7万人を超える183ヵ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金地金の評価額は、現在約15億ドル(約1740億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、3億4300万ドル(約390億円相当)の顧客の銀地金を保管し、2017年3月にワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルと提携して提供を始めた1700万ドル(約19億円相当)の顧客のプラチナを保管している。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp