[金投資家インデックス] ドイツからの新規顧客が6年ぶりの高さ
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ブレグジットの混乱が続く中、英国からの金投資への興味の薄さは、
ドイツからの新規顧客が6年ぶりの高さとなる中で際立つこととなる
2019年4月10日ロンドン: 欧米の投資家の金投資へセンチメントは、金価格が下げた3月に、英国からの新規顧客数が3分の1と10年ぶりの低さとなる中で、急増していたことが明らかとなった。
これは、一般投資家が利用できる世界でも最大のオンラインの貴金属現物市場を提供するブリオンボールトの最新データで明らかとなった。
顧客ベースの89%が西欧もしくは北米に居住しているブリオンボールトにおいて、月間で購入量が売却量を上回った顧客数が前月比13.9%増加している中で、売却量が購入量を上回った顧客数は34.1%減少していた。
そのために、ブリオンボールトの75,000人の顧客が実際に取引をしたデータを基に算出されている金投資家インデックスは、3月に前月比2.3ポイント高く、6か月ぶりの高水準の54.5となっていた。
この数値が50の場合は、その月のネットの購入者数とネット売却者数が完璧に一致したことを意味している。2009年秋よりこの数値は算出されており、金価格が直近の最高値を付けた2011年9月に71.7とピークに達している。
ブリオンボールトのリサーチ・ダイレクターのエィドリアン・アッシュは、この数値の背景を次のように分析している。
「英国の人々には懸念の兆候も表れていない中、ドイツの人々は懸念を高め、特に大規模な顧客は10万ユーロ(1250万円)単位で取引を行っている。
ブリオンボールトは英国の企業として英国のEU離脱(ブレグジット)の先行き不透明感が、欧州からの顧客へ与える悪影響を懸念しているが、実際には英国の投資家がその金投資機会をただひたすら待っている中で、ユーロ圏からの投資家はブリオンボールトでの投資量を増加させている。
金は伝統的に地政学リスクなどの危機に対するヘッジ商品という認識がある。1970年から10年間の8年は、FTSE全株価指数がトータルリターンで下げた際に上昇している。これは、株価が10%以上下げた5年のそれぞれの年も含んでいる。しかし、英国の投資家が金投資へ向いていないことから判断すると、英国の政治危機は、政局の危機にすぎないと判断されているようだ。」
新規顧客数を見てみると、3月に英国からの新たな投資家数は、2007年夏以来の低さだった2月から32.9%増加し、世界金融危機以前に起きた英国のノーザン・ロックの取り付け騒ぎ以来の高さとなっていた。しかし、過去3年間の月間平均からは38.3%減ではある。
それに対し、ユーロ圏からの新たな顧客数は過去3年間平均の7.3%増で、ドイツの顧客数に牽引されて2013年4月以来の高さとなっていた。
また、顧客の資金額においても同様な傾向が見られ、過去3年の日々の平均からは、英国ポンドは11.7%減で、ユーロは6.2%増となっている。
さらにより顕著に見えている傾向は、大規模な資金の流入頻度だ。10万ポンド以上の入金は3月に過去3年の平均から46.3%下げているに対して、10万ユーロ以上の資金の流入頻度は、63.4%増加している。
金投資家インデックス同様に銀投資家インデックスも、銀価格がドル建てで3.1%減と金よりも2倍の下げ幅を見せる中で、過去12か月の平均から上昇し、2月の51.0から6か月ぶりの高さの52.9へと上昇していた。
ブリオンボールトにおける銀の購入量が売却量を上回った顧客数は、2月から3月に19.6%増加し、売却量が購入量を上回った顧客数は22.4%減少していた。
重量にすると、顧客が保有する金と銀の量は3月に2月からほぼ変化がなく、金の総量は昨年8月以来の低さの38.8トンで、11月の史上最高値からは1.1%減少していた。それに対し、銀の総量は2月の史上最高値から変化なく753.9トンとなっていた。
3月に金価格は英国顧客にとっては2月の28か月ぶりの高さから2.7%減と大幅に下げ、トロイオンスあたり988ポンドと、昨年12月以来の低さとなっていた。そして、ドル建てにおいては1.5%下げて月間平均はトロイオンスあたり1300ドルで、ユーロ建てにおいてはトロオンスあたり1131ユーロと1.0%との下げとなっていた。
価格においては、ポンド建てにおいては2月の8か月ぶりの高さから4.3%下げてトロイオンスあたり11.63ポンドで、ドル建てにおいては3.1%下げの15.32ドル、ユーロ建てでは2.7%下げの13.55ユーロとなっていた。
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ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
この数値の最高値は、欧州の債務危機の最中の2011年9月に金価格がドル建てで最高値を付けていた際の71.1で、それは英国の多くの都市で暴動が起こった翌月でもあった。そして、この数値の最低値は50.5で、金価格が数年ぶりの低い値となっていた2014年から2015年の冬であった。それ以来、金・銀投資家インデックスは金・銀価格との強い負の相関性を保っており、トランプ大統領が選出されて以来21ヶ月中の18ヶ月がこの傾向となっている。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、2005年にサービスが開始され、現時点で7万人を超える183ヵ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金地金の評価額は、現在約16億ドル(約1790億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、3億6600万ドル(約410億円相当)の顧客の銀地金を保管し、2017年3月にワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルと提携して提供を始めた2000万ドル(約22億円相当)の顧客のプラチナを保管している。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp