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金価格が過去最高の2000ドル前後を維持する中で個人投資家は金地金を下げで買い増す

2023年6月8日ロンドン - 欧米諸国在住の個人投資家は、5月に貴金属が前月の史上最高値から0.5%下落したことを受けて、10ヶ月間で最も多くの金地金を購入していた。

4月にトロイオンスあたり2000ドルを記録した金地金は、先月月間平均価格は1990ドルでありながら、史上最高値の2078ドルと2ヶ月ぶりの安値の1932ドルの間で揺れ動いていた。そのため、世界最大の貴金属現物市場を個人投資家へ提供するブリオンボールトの、89%が欧米に在住する顧客は、月間で251キログラムの金保有量を増加させていた。

これは、月間平均価格が米ドル建てで5.3%下落した昨年7月以来の1ヶ月間で最も多い増加量となる。

ブリオンボールトのリサーチディレクターであるエイドリアン・アッシュは、先月の顧客の動向について次のようにコメントをしている。

「金価格は、2022年に年平均価格1800ドルとを市場最高値を更新した後、2023年前半期に上昇を続けている。金価格の短期的な変動は、より活発なトレーダーに利益を得る機会を提供しており、基本的な上昇トレンドは、長期投資家にこの歴史的な高値でも着実に保有量を増やすことを促している。」

ブリオンボールトの顧客の金地金保有量は、5月に48.0トンとなり、12月末の記録まであと0.1トンと迫ることとなった。また、金投資家インデックスも上昇し、4月から0.5ポイント上昇し、2月以来の最高値の54.4となっていた。

金投資家インデックスは、その月に金保有を開始、または追加した顧客数と、売却を選択した顧客数のバランスを示し、購入者数と売却者数が完全に一致した場合に50.0となる。この指数は、コロナ危機が起きた2020年3月に65.9という10年ぶりの高値をつけ、今年1月には価格が急騰し、投資家の利益確定に拍車がかかり、50.6という3年半ぶりの低値に下げていた。



エイドリアンは、投資家の動きについて次のようにコメントしている。

「金の巨大なアジア消費市場の宝飾品バイヤーと同様に、欧米の個人投資家もこの高値に慣れてきており、新年の急騰時にブリオンボールトで利益を得ることを選択した後、少しの価格下落でも保有量を増やすために買いを入れている。金需要は、新規購入者よりも、主に既存の投資家からのもので、金利の上昇と様々な経済データが、銀行セクターの安定性と債務上限問題に対する米国の解決策に対する不安を増大させる中、米国からの新規投資家数の増加が継続している。」

ブリオンボールトの新規顧客数は、銀行危機で欧米が揺れていた3月の12ヶ月間の最高値から2ヶ月連続で減少し、ユーロ圏の新規投資家の30.4%減に牽引されて、世界の新規顧客数においては17.8%減少している。

これは、ブリオンボールトにおいて、年初から見られているパターンで、ドイツからの顧客の過去10年間の驚異的な増加傾向は、5月にユーロ建て金価格が史上最高値(0.6%高のトロイオンスあたり1833ユーロ)を更新し、欧州中央銀行が2014年に始めたマイナス金利政策をついに終了したことにより、銀行貯蓄から得られる金利収入が増加したことによって、より緩やかなものへと変化している。

そのような中で、5月の全世界の新規顧客数は、前年同月比9.5%減で、ドイツは28.2%減である中、英国は2.9%増、米国は27.6%増となっていた。



銀投資家インデックスは、2022年3月以来最も高い月間平均銀価格である25ドルを記録した4月の47.9から4.8ポイント上昇して52.7となり、2021年1月のSNSサイトでの#silversqueezeによって急激に増加した以来のペースの上昇率となり、ブリオンボールトにおいて購入者数が売却者数を上回っていた。

しかし、重量ベースにおいては指数の増加傾向とは異なり、ブリオンボールトの利用者全体としては、1.4トンの銀を売却し、総保有量を昨年6月以来最も少なく、2022年10月の史上最高記録を2.0%下回る1241.5トンとしていた。

以上
連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com

ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
ブリオンボールトが発表するデータは、他の金銀地金市場のデータを補完し、世界最大の個人投資家へ行ったアンケート等の「意図」ではなく、実際に取引されたデータを基に算出されている。詳しくは、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)のAlchemist誌の2013年の記事をご覧ください。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀・プラチナ・パラジウム地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業。2005年にサービスを開始し、現段階で10万人を超える個人投資家が40億ドル(5620億円)相当の地金を保管し、専門市場の取引料率の低さと、流動性の高さ、そして厳重なセキュリティーという恩恵を受けている。また、ブリオンボールトのサービスは自己投資型個人年金の英国のSIPPや米国のIRA口座、信託口座、企業やチャリティー団体が現物金地金を保有するためにも使われている。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。

•    オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•    米国ドル・ユーロ・英国ポンド・日本円の利用が可能。
•    地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•    日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。

ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track 100 (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track 250(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされた4つの企業の1社となった。2017年3月には、プラチナ業界のマーケティング団体のワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルによってオンライン・プラチナ地金投資保管のパートナーとして選ばれる。ブリオンボールトは、2022年5月から10月にかけて大英図書館で開催されている「Gold」展のスポンサーとなっている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

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プロフィール

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BullionVault

英国最大手のオンライン金地金取引サービス提供。英国女王賞を2009年に革新部門、2013年に国際取引部門で受賞。7万人を超える顧客の約38.7トンの金地金を保管。 ロンドン貴金属市場協会の正会員。ワールド ゴールド カウンシルの関連会社とロスチャイルドファンドが資本参加。

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