ゴールドコラム & 特集

Vol.2-今さらですが、金箔って…何? どんなもの?

仏壇は金箔の代表的な用途のひとつ

金箔とは、何か?
簡単に言うと、文字通りとってもとっても薄い金です。その薄さは、なんとおよそ10,000分の1mm。

1mmの10,000分の1ですよ!
0.1ミクロンですよ!

「数字で聞いてもなんだか難しくてよくわかんな?い」という方のために申し上げると、金属なのに向こう側が透けて見え、わずかな風でも大敵で、直接手で扱うことはできないくらい薄いのです。私どもでは「わずか10,000分の1mmの光の幕」とも申します。あぁ、なんて美しいの…  


美肌をめざす女性におすすめ「美容金箔」

「金箔というからには純金だけでできている」と思われる方が多いのですが、そうとは限らないのが箔の世界。

もちろん純金24Kの金箔もありますが、もっとも一般的なのは四号色(22.66K)というもので、合金配合率は純金94.438%、純銀4.901%、純銅0.661%。この配合率は我社が勝手に決めたものではなく、昔から決められているのです。
他にもさまざまな合金配合率のものがあり、銀が少ないほど赤みを帯び、多いほど青みがかった箔になります。
アクセサリーなどで俗にいう18Kに近いのは、18.12Kの三歩色(さんぶしょく)という箔で、配合率は純金75.534%、純銀24.466%。別名青金箔とも言われます。

箔の種類はこちら >>


金箔はちょっとした風でも飛んでしまうので慎重に

で、金箔は何に使われているのかというと、昔から神社仏閣などの建造物、仏像、仏壇仏具、屏風や襖絵、漆器、陶磁器他の美術工芸品、金糸などに活かされてきました。修学旅行で行った中尊寺金色堂、お家にある仏壇、家宝のお重などの漆器…それらをちょっと思い出してみてください。
そして従来の用途に加え、最近では、日常工芸品、インテリア分野、建築分野などでも使われ、金箔の魅力を日常で楽しんだり新しい視点で活かしたりするようになっています。
金は殺菌作用があるとされ昔から和漢薬などに取り入れられてきましたし、イオン効果でお肌によい働きをするといわれることから、食分野や美容分野でも活躍中です。金箔入りのお酒や化粧品をご覧になったことはございませんか?

また、金箔そのものではありませんが、我社のあぶらとり紙は金箔をつくる技術を活かすことにより抜群の吸収力を誇る製品に仕上がっております。(ちょっと自慢…)

金箔は、日々携わっている私たちにとっても、これからもまだまだ驚きや感動をもたらしてくれそうな将来期待度大の素材です。

前回VOL.1で申しましたように、金箔は今やほとんど金沢でしか作られておりません(シェア99%!またもや自慢…)。

箔座では金箔に触れる箔押し体験もできます。箔押し体験は、楽しくてつい夢中になるほど。金箔に会いに金沢へ、箔座へ、ぜひお越しくださいませ。お待ちいたしております。


箔座

プロフィール

箔座

HAKUZA

世界に誇る伝統の技を残し、世界遺産となった中尊寺金色堂など重要文化財の金箔を手がける。2002年、「純金プラチナ箔」(特許取得)を開発。箔本来の力と美しさを「箔品」として表現し、「箔座本店」をはじめとする石川県金沢市の直営店のほか、東京日本橋で旗艦店「箔座日本橋」を展開。

最新コラム

新着ゴールドグッズ

一覧を見る