黄金まぶしく豪華絢爛、家康公を祀る国宝 久能山東照宮
キーワード寺社
静岡市駿河区にある久能山(くのうざん・標高216m)に、徳川家康ゆかりの史跡「久能山東照宮」はあります。徳川家康公の遺命により、当時の最高の技術と芸術をもって造営されたこの東照宮は、平成22年12月24日、本殿・石の間・拝殿が国宝に指定されました。金、朱、黒といった極彩色の社殿、彫刻が必見です。
久能山東照宮に行くには「日本平山頂からロープウェイ」を使う方法と「久能山下からの徒歩ルート(1159段)」があります。今回はロープウェイを利用しましたので、そちらのルートをご紹介。
こちらが日本平山頂にある「日本平パークセンター」。
こちらにある日本平ロープウェイで、日本平山頂と久能山東照宮の約1,065mを5分間で結んでいます。ちなみに久能山東照宮では国宝で挙げる本格的な和婚式も可能で、挙式のある日はこのロープウェイのゴンドラにお名前が掲げられます。
久能山に到着。とても見晴らしがよく、晴天の日には伊豆半島から御前崎までを一望できます。黄金の魅力を感じるのに文章・言葉は必要ありませんので、ここからは写真をメインに本殿などをご紹介してまいります。
創建以来、鐘楼(しょうろう、鐘を突く建物)として扱われてきましたが、明治時代に行われた神仏分離の際、鐘楼は仏教施設であるということから中身を太鼓に替え、現在の「鼓楼」となりました。太鼓は明治6年に旧幕臣であった小島勝直氏が江戸城にあったものを奉納したと伝えられています。
家康公の没後、二代将軍秀忠公はただちに久能山に徳川家康公を祀る神社を造営することを命じ、大工棟梁の中井正清によって1年7ヶ月という驚くべき短期間のうちに社殿が建てられました。
社殿の様式は本殿・拝殿を石の間で接続した「権現造」(ごんげんづくり)であり、当時最高の建築技術・芸術が結集されています。神社建築における権現造の様式は久能山東照宮の造営によって確立され、日光東照宮を始め全国に多数造営された東照宮は久能山東照宮が原型とされました。
徳川家康公の遺骸が埋葬された場所に立つ廟です。当初、この地には小さな祠(ほこら)が建てられていましたが、三代将軍徳川家光公によって高さ5.5m、まわり8mの石塔が建てられ、現在に至っています。家康公の遺命に従い、西向きに建てられています。
丁度この日は結婚式が行われていて、楼門前の階段でのいい写真を撮ることができました。
そしてお土産にも金満載。「金ごま団子」はとても美味です。
なお、社務所前にある久能山東照宮博物館は、徳川歴代将軍の武具や刀剣類、関連の書画、古文書など国宝・重要文化財75種277点を含む2000点余りを収蔵する日本屈指の歴史博物館となり、こちらもあわせてどうぞ。
▼久能山東照宮 公式WEBサイト
交通:
日本平山頂よりロープウェイ5分
路線バス JR静岡駅北口バスターミナル4番
「久能山下」行き 35分 終点下車 徒歩25分
開館時間:
4月から9月 9:00?17:00
10月から3月 9:00?16:00
拝観料等
社殿 大人 500円 子ども 200円
博物館 大人 400円 子ども 150円
共通 大人 800円 子ども 300円
お問合せ
〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390 TEL 054-237-2438
- 撮影者:GOLDNEWS
- 場所:静岡市駿河区根古屋390番地