三島由紀夫「獣の戯れ」の舞台となった黄金崎
静岡県西伊豆町。土肥金山から車で約20分程度の距離にある「黄金崎」(こがねざき)は、三島由紀夫「獣の戯れ」の舞台ともなった場所で、夕陽を浴びて岩肌が黄金色に輝く景色で有名です。

三島由紀夫「獣の戯れ」の舞台となった黄金崎
■黄金崎のプロピライト(昭和63年指定 県天然記念物)
黄金崎付近の岩石相はプロピライト(変朽安山岩)と呼ばれ、今から約1600万年前に安山岩や安山岩質凝灰岩が、熱水によって変質作用を受けたもので、本来は暗緑色であるが、風化が進み黄褐色となったものである。
黄金崎のプロピライトは、岸壁の長さ92メートル、高さ32メートルと規模が大きく、伊豆半島の生い立ちの特徴や変質風化の状況を典型的に示しており、学術上貴重なものである。

西伊豆町・黄金崎
三島由紀夫は著書「獣の戯れ」の中で黄金崎を、「平滑な一枚の黄金の板のやうにみえる」と描写しています。夕陽で黄金色に粗末岩肌の色合、火山の熱によって染め上げられたものです。

三島由紀夫「獣の戯れ」の文学碑

「獣の戯れ」での黄金崎の描写
ちなみにこの黄金崎の岩、なにかに似ていると思いませんか?

水を飲んでいる馬の顔に見える黄金崎
そう、「馬が水を飲んでいるように見える!」として最近ではその形も話題となり、写真をとっている方も多くおられました(^^)
- 撮影者:GOLDNEWS
- 場所:静岡・西伊豆町 黄金崎