金魚の町・大和郡山にある「幸福(しあわせ)の金魚」
キーワード金魚
日本における有数の金魚の生産地として知られている奈良県大和郡山市。金魚の町として有名なこの町には、金色に輝く金魚のモニュメント「幸福の金魚」があります。
室町時代中頃に中国から日本に渡来したと言われる金魚。当時はもっぱら貴族や富豪の珍奇な愛玩物として飼われていました。大和郡山市における金魚養殖の由来は、享保9年(1724年)に柳沢吉里候が藩主として甲斐の国からやって来た時に飼っていた金魚を一緒にもって来たのが始まりと言われています。
同市を地図で見ると、近鉄郡山駅の下あたりから異様な数の池が存在しています。こちらは金魚の養魚池で現在市内には1000以上もあるといわれ、養殖農家約60万戸、養殖面積は約70ヘクタール、年間金魚約6000万匹が生産されています。
こちらが実際の養魚池。今回自転車を借りて町を周っていましたが、本当に山ほどこういう池だらけです。
ちなみに大きめの池にはこんな看板も立っています。
そんな大和郡山市では、町のあらゆる所で金魚を目にすることが出来ます。いくつか写真でご紹介。まずこちらは「郡山金魚資料館」(金魚の館)。江戸時代に遡る大和郡山の金魚の歴史に関する資料の展示から、様々な金魚を養殖池で、そして水槽で見ることができます(無料です)。また奥には金魚の父である 松井佳一先生の胸像もあります。
そしてこちらは「金魚が泳ぐ電話ボックス」。テレビなどでもたまに取り上げられています。
そしてこちらは2015年3月に完成した金魚燈籠。燈籠の中に金魚水槽が組み込まれており、夜になると水槽が光ります。紺屋町の箱本館「紺屋」ほか数か所に設置されています。
そして市のマンホールはもちろん「金魚」柄です。
そして最後にご紹介するのが市商工会館(まいどホール)の「幸福(しあわせ)の金魚」です。中国では、金魚のことを(チンユイ)と発音し、同音語で「金余」とかいて(チンユイ)と発音することより、金が余る、つまり「金魚」は「金運向上の魚」とされており、大和郡山市のパワースポットとして多くの方に触れていただけるようホール1Fに展示しています。
色々な角度からこのモニュメントをご紹介。こちらは尾西楽斉さんが制作した赤膚焼の金魚「らんちゅう」に漆塗りの金箔を施したものとなります。
この「幸福(しあわせ)の金魚」は、まいどぼーるが会館している平日午前8時30から午後5時までいつでも見ることができます。金魚の町・大和郡山に来られた際は、ぜひこのゴールデンな金魚もお忘れなく!奈良からもJRでひと駅です(^^)
公開日時 :まいどほーる(大和郡山市商工会館)の会館時間帯(平日8:00-17:00)
設置場所 :まいどほーる 1階玄関ホール
お問合せ先:大和郡山市商工会 TEL 0743?53?5955
会館住所 :〒639‐1160 大和郡山市北郡山町185‐3
- 撮影者:GOLDNEWS
- 場所:奈良・大和郡山市 大和郡山市商工会館(まいどほーる)