かつてはあった!純金&純銀こけし―青森・黒石市 津軽こけし館のコピー
キーワード純金こけし
青森県の中央に位置し、津軽系こけし発祥の地としても知られる青森県黒石市。ここはかつてふるさと創生1億円事業により交付された1億円で「純金のこけし」と「純銀のこけし」を製作し、話題となりました。
▼青森県黒石市 津軽こけし館 公式サイト
こちらは現在津軽こけし館に設置されている「二代目 金・銀こけし」です。
こけしの里・黒石市への入り口には巨大なこけしがお出迎え。
こちらが、この地域の宝である「津軽こけし」を生かしたこけし史料館である「津軽こけし館」(昭和63年開館)です。青森県津軽系こけしをはじめ、全国の5000本のこけしが展示されています。
1Fは無料で見学できるスペースで、こんなこけしを始めとして様々なこけしが展示・販売されています。
こちらが日本一の大きさを誇る4.2195mのジャンボこけし!平成22年12月に新幹線新青森駅が開通するにあたって制作されました。
こけし作りの実演コーナーもあり、お隣ではこけしの絵付け体験もできます。
2Fは有料展示室。全国の5000本のこけし展示や貴重なこけしアートコレクションを見ることができます。入館料は大人:320円 高校生:270円 小中学生:160円。
東北で育ったこけし、東北6県だけで11系統に分類されています。
津軽こけしの展示コーナーの奥には、各界で活躍され、青森県にゆかりのある方が絵付けを行った「こけしアートコレクション」コーナーがあります。
青森が生んだ世界に誇る板画家・棟方志功が描彩したこけしも展示されています。
こちらには現総理大臣である安倍首相が絵付けしたこけしも!
漫画家さくらももこさんの絵付けしたこけしも発見。
こちらは津軽系こけしの始祖・盛秀太郎氏の工房再現コーナーです。
そして、ガラスケースの奥に鎮座している不思議なこけしが2体あります。
こちらが”二代目”金・銀こけし。実は現在展示されているものは、二代目でもともとあった純金・純銀こけしの「レプリカ」となります。
純金こけしは、黒石市民が応募したアイデアに基づき、純度99.99%、重量が58.378kg、高さが50cmの純金でできたこけしと対となる純銀のこけしをふるさと創生事業の資金により1億円で製作。当時この2体のこけしは話題となり、この津軽こけし館や黒石市を多くの人々に知っていただく大きなきっかけとなりました。
こちらがその純金・純銀こけしを作った際の型枠です。
ところが日本全土を襲った不況の波は黒石市にも大きな影響をもらたし、黒石市は深刻な財政難へと陥り、早期健全化団体へと指定。そこから脱却を図るため、市は金銀こけしの売却を検討。懇談会を通じて純金こけし売却へ向けて市民からの理解を得るように活動を始めました。
しかし、大手企業のオーナー探しは難航、その一方で地元住民やこけし愛好家をはじめ、多くの方から「1万円だと協力できる」という意見が寄せられ、市から純金こけしを買い取り、永久展示するために、全国から1口1万円の共同オーナーを募集する「純金こけしオーナーズクラブ」を発足。そのオーナー募集のために上の写真の人形や、キャンペーンソング「純金こけしの歌」まで作成しこけし館での展示継続を目指したが断念。
2007年11月30日に一般競争入札が実施され、社長が青森県出身である仙台市青葉区の健康食品販売会社「ジャパンヘルスサミット」が1億9000万円相当で落札。以降、レプリカが展示されています。
最後にこけしの里である黒石市の橋にもこの様にこけしが設置されていて可愛いです。
ぜひ青森に行かれる機会があれば、黒石のこけし館に足を運んでみてください。そして来たる10月には全国9系統、総勢25名の伝統こけし工人が津軽こけし館に集結する「第28回全国伝統こけし工人フェスティバル」が開催されます!こけしづくしの2日間、ご堪能あれ!
▼青森県黒石市 津軽こけし館 公式サイト
- 撮影者:GOLDNEWS
- 場所:青森・黒石市 津軽こけし館