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金・銀価格の下落を好機と捉え、個人投資家が買いを拡大

2026年11月4日 ロンドン ―世界有数の貴金属現物取引市場を運営するブリオンボールトが本日発表した最新データによると、個人投資家は10月の金・銀価格の下落を買いの好機と捉え、買い手と売り手のバランスを示す指数は3カ月ぶりの高水準に上昇した。また、金地金の純需要は過去5年間で最も力強い増加基調を維持していた。

ブリオンボールトの調査部門ディレクター、エイドリアン・アッシュは次のように述べている。

「金価格が1月の過去最高値から30%、銀価格が60%下落する中、価格の下落が投資資金の流入を促している。

中央銀行による継続的な金の買い増しや、アジアの巨大な消費市場における割安感からの買いに加え、欧米の個人投資家によるこうした純需要は、価格の下支え要因となるだろう。しかし、現時点では強気相場への転換を示すものではない。金・銀価格は通常、新規資金が市場に流入する際に上昇する傾向があるが、初めて投資を行う人々の増加ペースは、年初に記録した過去最高水準から引き続き鈍化しているためだ。」

10月の金・銀価格は、米ドル建てでそれぞれ6.3%、17.5%下落し、金は13カ月ぶり、銀は12カ月ぶりの安値を付けた。年初に記録した過去最高値からの下落率は、それぞれ30.7%、59.8%に達した。

2009年から毎月の金の買い手と売り手の人数を比較する金投資家インデックスと、2012年から同様に銀の投資動向を追跡する銀投資家インデックスは、いずれも10月に6月以来の高水準を記録した。6月も両貴金属の価格が大幅に下落した月であった。

保有重量ベースでは、ブリオンボールトの利用者は3カ月連続で金・銀の買い越しとなった。金については0.1トンを買い越し、顧客の金保有量は44.1トンを超えて19カ月ぶりの高水準に達した。その評価額は55億ドル(41億ポンド、50億ユーロ、8,740億円)に上る。これらの金は、顧客がロンドン、ニューヨーク、シンガポール、トロント、チューリッヒから選択した保管場所で、安全に保管され、保険が付保されている。
8月と9月の資金流入を合わせると、過去3カ月間の金の純購入量は0.6トンとなり、2021年6~8月以来最大の増加を記録した。また、米ドル換算の純購入額は8,600万ドル(約137億円)と、2020年8~10月以来最大となった。

アッシュはさらに次のように述べている。

「3月の金価格下落時と同様に、10月の下落もAI関連株やその他のテクノロジー株が大幅に下落する中で起きた。これは、株式市場が下落した瞬間に金が必ずしも逆方向に動くわけではないことを示している。長期的な投資リスクに対する保険としてではなく、即座に機能する安全資産として金に期待していた投資家にとっては、失望を招く結果となっただろう。また、今週の米中間選挙の結果によっても、金・銀市場が直面する金利上昇という短期的な逆風が変わる可能性は低い。」



ブリオンボールトの顧客の約9割は、西欧と北米に居住している。

10月に金現物の保有を開始、または追加購入した投資家の人数は前月比8.0%増加し、6月以来の高水準となった。一方、売却した投資家の人数も、9月に記録した21カ月ぶりの低水準から9.1%増加した。
この結果、金投資家インデックスは前月比0.4ポイント上昇して56.3となり、4カ月ぶりの高水準を記録した。また、同指数の12カ月平均は56.5へ上昇し、過去5年間で最も高い水準となった。

金投資家インデックスは、50.0を上回ると買い手の人数が売り手を上回っていることを示す。同指数は今年3月、コロナ禍以降の最高値となる60.7を記録した。この時期には、米国とイランの戦争開始を受けて原油価格が急騰し、金利上昇観測が強まる中で金価格が急落していた。

銀投資家インデックスも10月に4カ月ぶりの高水準となり、前月比2.5ポイント上昇して55.0を記録した。銀の買い手の人数は、9月に記録した13カ月ぶりの低水準から36.9%急増した一方、売り手の人数はほぼ横ばい(0.4%増)であった。

保有重量ベースでは、ブリオンボールトの利用者全体で銀の購入量が売却量を約1トン上回り、顧客の銀保有量は1,140トンと、10カ月ぶりの高水準に達した。その評価額は18億ドル(13億ポンド、16億ユーロ、2,880億円)となった。

一方、初めて投資を行った新規顧客の人数は、9月から3.8%減少し、過去12カ月平均を59.3%下回った。ただし、7月に記録した18カ月ぶりの低水準と比較すると11.2%増加している。

以上


ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家による地金現物への投資動向を示す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われているブリオンボールトのオンライン市場における実際の取引データを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間の買い越し投資家数と売り越し投資家数のバランスを表している。購入者数と売却者数が同数の場合を50としている。
金投資家インデックスは、新型コロナウイルスが世界的に広がった2020年3月に65.9と10年間の最高値を記録し、2024年3月には47.5と記録的な低水準に下げていた。
ブリオンボールトが発表するデータは、他の金銀地金市場のデータを補完するものであり、個人投資家へのアンケート等で示される投資の「意図」ではなく、実際の取引データを基に算出されている。詳しくは、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)のAlchemist誌の2013年の記事を参照。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀・プラチナ・パラジウム地金現物の世界最大のオンライン市場である。個人投資家に、専門市場の低コスト、豊富な流動性、高度なセキュリティを提供しており、現在、175カ国の13万人を超える顧客が75億ドル(56億ポンド、67億ユーロ、約1.1兆円)を超える資産を保有している。また、ブリオンボールトのサービスは、英国の自己投資型個人年金(SIPP)や米国の個人退職口座(IRA)、信託口座のほか、企業やチャリティー団体による現物金地金の保有にも利用されている。
ブリオンボールトは、以下のサービスを提供している。
•    オンラインとモバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•    米国ドル・ユーロ・英国ポンド・日本円の利用が可能。
•    地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•    日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するデイリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年から専門業界団体であるロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員であり、2017年にはロンドン・プラチナ・パラジウム市場(LPPM)に加盟し、鉱業業界が支援するワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルのオンライン保管金銀地金パートナーに選ばれた。BBC、Handelsblatt、Bloomberg、日経新聞、日経ビジネスなど、英国内外の主要メディアで定期的に引用されているブリオンボールトは、2022年に3度目の英国企業女王賞を受賞している。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

ブリオンボールト

プロフィール

ブリオンボールト

BullionVault

英国最大手のオンライン金地金取引サービス提供。英国女王賞を2009年に革新部門、2013年に国際取引部門で受賞。7万人を超える顧客の約38.7トンの金地金を保管。 ロンドン貴金属市場協会の正会員。ワールド ゴールド カウンシルの関連会社とロスチャイルドファンドが資本参加。

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