金色に輝く麻那姫像-福井県大野市・真名川ダム
キーワード黄金像
福井県大野市、九頭竜川水系真名川中流部にある真名川ダム。このダムの建設にあたって形成された人造湖は、地元に伝わる「麻那姫(まなひめ)伝説」より主人公の名を採って麻那姫湖(まなひめこ)と命名され、ダム湖沿いには麻那姫の像が建立されています。
こちらが麻那姫湖(まなひめこ)。
麻那姫像は、真名川ダムから湖沿いに車で1分位走った湖沿いに建立されています。
麻那姫伝説
今から約千二百年前のある年のことです。この地方に大干ばつが起こり、作物が全滅の危機に陥り、村人たちは飢えに苦しみました。 流域に住む十文字長者は、村人たちを何とか救いたいと毎日考えていました。 長者がうとうとした時、枕元に女神が現われ「この干ばつは河の神、竜神の怒りによるものです。そなたの娘の麻那姫を竜神に捧げるならば雨が降るでしょう」とお告げがありました。 夢からさめた長者は、かわいい一人娘を犠牲にはできないと苦しみました。 そんな父をみかねた姫は、「人々の苦しみを救えるのならば、私は喜んで竜神のもとに行きます。」と言うとその日のうちに、白衣の姿で竜神の住む川へ身を沈めました。
するとどうでしょう。にわかに空がかき曇り、滝のような雨が降り始め、干からびた田畑は潤いました。
村人は心優しく美しい姫を慕い、毎年姫を弔う祭りを行ったと言い伝えられています。
麻那姫像を正面から。高さは3.5メートル。
斜め前から。
後ろから。
撮影に訪れた日、丁度ダムから放流が行われていました。
この真名川ダムは1967年(昭和42年)より10年の歳月を掛けて1977年(昭和52年)に完成した特定多目的ダムで、ダムの型式はアーチ式コンクリートダムとなります(堤高は127.5m)。
放流部分をアップで!
- 撮影者:GOLDNEWS
- 場所:福井県大野市・真名川ダム