黄金の「ヒカリモ」-調布・実篤公園
キーワードヒカリモ
東京・調布の実篤公園では、太陽の光を反射して金色に光る藻「ヒカリモ」を見ることができます。
ヒカリモとは
不等毛植物門・黄金色藻綱・ヒカリモ科に属する淡水産の藻類(黄金藻類)で、洞穴内の水たまりなどに生育する単細胞、球状で、径5-8μの微細藻のこと。1本の鞭毛をもつ遊泳期と疎水性の柄をもち水面に立ち上がる浮遊期があり、浮遊期に繁殖すると細胞同士が癒合し軍隊を形成します。
この時期に、細胞内にある赤黄色の色素を持つレンズ上の葉緑体が洞穴内に入ってくる光を反射して黄金色に輝きます。
ヒカリモ自体は全国各地で見られる藻類ですが、毎年定期的に同じ場所で多量に発生する例はごくまれで、千葉県富津市竹岡の発生地は、国の天然記念物として指定されています(日本で最初のヒカリモ発生地)
実篤公園の最寄り駅は、京王線の仙川(せんがわ)駅。新宿からだと15分位でしょうか。
実篤公園へは駅から約5分ほど。この公園は、武者小路実篤が1955(昭和30)年から晩年を過ごした邸宅跡地に作られています。
ヒカリモが生息しているのは同園内ショウブ園にある八橋奥の石で囲まれた一角で、ちゃんと案内板で誘導してくれます。
実篤が生前住んだ建物です。
月に一度ほど中を見学できる日がある様です。
実篤像。
あの奥の一角がヒカリモの生息地です。実篤公園のヒカリモは、2005年に来園者(小学生)が発見したことがキッカケで、生育が確認されました。ちなみにヒカリモの公開生息地は都内ではこの実篤公園だけです。
梅雨で雨が続いたため、ヒカリモの生育状態が悪く、この撮影時には一番多い時の1/4程度程度まで縮小していました。ただ梅雨が明けて晴れ間が戻ってくればヒカリモも元気になるそうで、これから9月までが見頃、特に日差しの良い晴れの日にはより鮮やかな黄金色を見ることができるそうです。
実篤公園にて。
黄金の鯉もいます。
公園の隣には武者小路実篤記念館(入場料200円)もありますので、ヒカリモを見に行かれる際にはぜひ一緒に。
開園時間は9時?17時。月曜休園。入園無料です。
▼調布市:実篤公園のご案内
▼武者小路実篤記念館公式WEBサイト
- 撮影者:GOLDNEWS
- 場所:東京・調布市 実篤公園