タクシー王が建立した日本一の黄金三大仏―長楽寺・但馬大仏
兵庫県北部の美方郡香美町というところに、東大寺の大仏よりもひと回り大きい、金箔に包まれた日本一の木像三大仏があること、ご存知でしたか?
世界最大級の黄金大仏は「但馬大仏」と呼ばれ、高野山真言宗の川会山「長楽寺」というところにあります。この大仏は大阪にある相互タクシー株式会社の創業者、タクシー王であった故・多田清氏が建立したもので、同氏は福井県勝山市にも世界最大級の建造物が立ち並ぶ「清大寺・越前大仏」というものを作り上げています。
但馬大仏のある「長楽寺」は、車で大阪から約3時間、神戸から約2時間半、姫路から約2時間、最寄りの空港である「コウノトリ但馬空港」からも車で40分くらいかかる場所に存在します。こちらは近くの但馬トンネルで、なんとも珍しい巨大なスキーのストックが入り口丈夫に飾られています。
あの写真の奥に見えているのが「長楽寺」です。この写真は少し遠くにある橋の上から撮ったものですが、ここが全景が見える一番のスポットかもしれません。
先述の福井にある越前大仏同様に、全ての建物がとにかくデカイて、まずそこに圧倒されます。
こちらは大門の左右で向き合っている身の丈8m余りの木彫仁王像。なんともポップでカラフル。
大仏殿へと続く道も美しく、写真では伝わりづらいですが、とにかく広く、大きいのです。ちなみにこの日は他に一組の参拝者がいるだけでほぼ貸切状態でした。
そして間口55メートル、奥行36メートル、高さ40メートルの重層寄棟造のこの大仏殿。何度もいいますが、とにかくデカイ。
そして大仏殿の中にはこちら世界最大級の黄金三大仏が。中央に釈迦如来、向かって右に薬師如来、左に阿弥陀如来と三体並んだ大仏さまは、中国の仏師延べ2万人が3年の歳月をかけて製作したもので、樟材の寄木作りに132万枚もの金箔が貼りめぐらされています。
中央の釈迦如来像は、身の丈15.8メートル、床面から光背の最上部までが25.3メートルと木造座像として大きさ世界一です。
タクシー王が建立したこの日本一の黄金三大仏、一見の価値ありです。福井の「越前大仏」とあわせ、実際目にすると製作者のとてつもない情熱と想いが感じられることと思います。
▼但馬大仏―川会山長楽寺WEBサイト
- 撮影者:GOLDNEWS
- 場所:兵庫・美方郡香美町 但馬大仏