[金投資家インデックス]金投資意欲が高まり、取引量は過去8ヶ月で最も高水準へ
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金相場が下げる中金投資意欲が高まり、金取引量が過去8ヶ月で最も高い水準へ増加
?金相場が2010年4月以来の低い水準へと下げる中、金投資家インデックスは52.1へと上昇。
?顧客同士が取引できるブリオンボールトのオンライン市場は、3月以来の高い取引量を記録。
?ネット購入者数はネット売却者数を上回ったものの、過去7ヶ月で初めて購入量が売却量を下回った。
2014年12月2日ロンドン: 個人投資家の金投資意欲は、11月に改善したことが、世界でも有数のオンライン金・銀市場を提供するブリオンボールトのデータによって明らかとなった。
金の相場が下げる中で、顧客同士が取引できるブリオンボールトのオンライン市場においては、金融システムの保険として、安値で金を積み増す傾向が強まり、3月以来の高い取引量が記録された。
しかしながら、顧客の保有する金地金の総量は、4月以来初めて減少した。
金投資家インデックスは、11月に52.1と、前月の51.9から上昇した。この数値は、ブリオンボールトにおける、月間に金をネットで購入している顧客数とネットで売却している顧客数のバランスを表している。
そのためこの数値が50である場合は、その月に金の保有量を増やした顧客数が、金の保有量を減らした顧客数と全く一致したことを意味する。金投資家インデックスは、2011年9月に71.7と最高値を記録し、今年6月に51.2と、2010年2月の48.8に次ぐ低い水準となっている。
ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュは今回の数値を次のように分析している。
「11月の金相場の下落は、原油価格の急落と米国株価が最高値を更新していたことからも、驚くべきものではなかった。しかし、投機的資金の流出や利益確定売りによる価格の下落は、個人投資家にとっては、金融システムの保険として、安値で金のポジションを増加させる機会を与えるものとなった。」
「欧州中央銀行による更なる量的緩和が近づく中、ユーロ圏からの顧客の増加は2013年4月以来の水準と、際立ったものとなった。」
11月の平均月間金価格は、ドル建てで1176ドル、ポンド建てで745ポンドと、2010年4月以来の低水準となった。しかし、ユーロ建ての月間平均価格の943ユーロという水準は、昨年既に5度至っている。
顧客の金保有量は、数は少ないものの大規模な顧客が売却を進めたことから、211キロほど減少し、顧客の金保有量は33トンへと9月に達した過去最高の保有量33.2トンから減少した。
しかし、購入者数と売却者数の比は、6対1と10月から変化していない。
銀の月間平均価格は15.97ドルと、2010年2月以来の低い水準へと下げる中、顧客の銀保有量は、過去最高記録の488トンから変化なかった。
連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com
金投資家インデックスについて
ブリオンボールト社の「金投資家インデックス」は、個人投資家が利用するオンライン金・銀現物所有サービスにおいて世界で最も大規模なブリオンボールト社が所有するデータを基に算出されている。これは、24時間運営されているブリオンボールト社の市場でユーザーによって売買された取引データである。この指標が50を超えた場合、その月の金のネット購入者数がネット売却者数を上回ったこととなり、個人投資家が金投資に対して強気姿勢であることを意味する。先のチャートは、「金投資家インデックス」が、過去3年間にどのように推移したかを表している。このインデックスの詳細については、ロンドン貴金属市場協会発行の雑誌「Alchemist」の2013年5月号の記事でご覧いただけます
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業である。ブリオンボールトのサービスでは、顧客は金・銀現物をより卸売価格に近く、低い費用で投資を行うことができる。顧客の金・銀地金は、顧客が選択可能なロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントの金地金専門保管場所で特定保管できる。ブリオンボールトのディリーレポートは、顧客所有の金・銀が安全に特定保管されていることを証明するものであり、日々オンラインで公表されている。
2005年4月にサービスの提供を開始したブリオンボールトは、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員である。2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引部門で2度目の受賞をしている。また、金の業界の市場開発団体である、ワールド・ゴールド・カウンシルは、ブリオンボールトに2010年6月に資本参加を行い、11%の株を所得している。
現時点で53,000人を超える顧客が、金及び銀現物を購入、保管、取引するためにブリオンボールトのサービスを利用している。この顧客によって保管されている金地金の評価額は、約13億ドル(約1480億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、2億5000万ドル(約300億円)の顧客の銀地金を保管している。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp