ピックアップ

もっと見る

[金投資家インデックス]金・銀購入者数が過去3年間で最高水準へ

キーワードBullionVault 

金と銀の投資家が5月の価格変動を取引機会と捉え、金・銀購入者数が過去3年間で最高水準へ。

2016年6月7日 ロンドン: 先月は金と銀価格が大きく変動したことから、過去3年間で最も多くの個人投資家が現物地金を購入したことが、ブリオンボールトの最新のデータによって明らかとなった。
5月は、金と銀価格は、ドル建て価格では過去15ヶ月で最も高い水準に上昇して始まった。しかし、金と銀の価格はその後、月末までに金が7%減、銀が10.1%減と大きく下げることとなった。しかし、月間平均価格は、金は2014年8月以来で銀は2015年1月以来の高水準を記録した。
月初の価格の上げから月末の急落を取引機会と捉えた多くの個人投資家が、ブリオンボールトにおける金・銀購入を進め、その購入者数が過去12ヶ月の平均より35%増と、価格が暴落した2013年春以来の高いものとなった。
それに対し、先月の売却者数は、過去12ヶ月の平均から15%下げ、ドル建て価格が過去6年間で最も低い水準へと下げた昨年12月以来の低い数値となった。



金投資家インデックスは、月間のネット金購入者数と売却者数のバランスを表す。そして、5月数値は55.8と4月の53.5から大きく上昇することとなった。これは、2013年4月以来の高水準となる。
この数値が50の場合は、その月のネット購入者数とネット売却者数が完璧に一致したことを意味する。
銀投資家インデックスもまた56.1と、4月の50.8から大きく上げ、過去11ヶ月の最高値となった。



重量においては、ブリオンボールト顧客の金の総保管量は、先月250キロ増の35トンを越え、銀の総保管量は、20トン増の583トンとなった。この銀の月間増量は、2011年の1月の21トンに次ぐ大規模なものとなった。
ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュは、この背景を次のように分析している。

「6月に入り、先週の過去3ヶ月で最も低い価格水準からの上昇にもかかわらず、ブリオンボールトのユーザーによる需要は堅固なものがある。」

「先週の米雇用統計の低い数値は、FRBによる6月利上げの可能性を無くし、7月の利上げの可能性も大きく下げることとなった。また、2週間後に控えている英国のEU離脱是非を問う国民投票の結果、EU離脱(BREXIT)がもたらす投資資産への影響への懸念が、金現物の需要を高めている。」

「今年初めから5月までのブリオンボールトにおける英国の新規投資家の数は、昨年同時期の数値と比較しても59%増と、他の国の新規顧客数の増加が平均して34%であるのと比べても突出している。」

「英国のEU離脱(BREXIT)は、英国ポンド、英国株式を押し下げ、残留派が唱える以上に、英国の不動産価格を短期的には下げることだろう。このようなリスクをカバーするための、通常安全資産として見られている英国債は売り払われるリスクがあり、スイスフランクや日本円は中央銀行が通貨安を引き起こそうとしていることからも、その役割を果たさないだろう。」

「しかし金はそのようなハンディキャップを持たない。もちろんどのような資産も絶対に安全だとは保証できないものの、もし英国が離脱した場合は、資産の避難先として、金は全ての通貨建てで上昇する可能性がある。」
以上

連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com

金投資家インデックスについて
ブリオンボールト社の「金・銀投資家インデックス」は、個人投資家向けオンライン金・銀現物所有サービスにおいて世界最大のブリオンボールト社が所有するデータを基に算出されている。これは、24時間運営されているブリオンボールト社の市場でユーザーによって売買された取引データである。この指標が50を超えた場合、その月の金・銀のネット購入者数がネット売却者数を上回ったこととなり、個人投資家が金・銀投資に対して強気姿勢であることを意味する。このインデックスの詳細は、ロンドン貴金属市場協会発行の雑誌「Alchemist」の2013年5月号の記事(英語)を参照。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、現時点で6万人を超える183ヵ国の顧客が利用している。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金地金の評価額は、現在約14億ドル(約1520億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、3億100万ドル(約340億円)の顧客の銀地金を保管している。

毎週4500以上の注文を扱い、2015年の売上高は前年比10%増の3億7500万ポンド(約625億円)となった。
同社は10年前に企業家のポール・タスティンによって、金投資家のニーズを満たすために設立され、下記サービスを提供している。

?オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
?米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
?地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
?日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。

ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。2010年6月には、金の業界の市場開発団体である、ワールド・ゴールド・カウンシルと、RIT Capital Partner Plc (LSE:RCP)の資本で運営され、IT会社へ投資を行うAugumentum Capitalが、ブリオンボールトに資本参加を行い、それぞれ11%の株を所得している。
そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引部門で2度目の受賞をしている。また、英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされた4社の内の1社であり、ブリオンボールトによるサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

あわせて読みたい記事