[金投資家インデックス]金と銀の購入者数が3年ぶりの高水準へ
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BREXIT後も2016年の価格上昇傾向が続く中、金と銀の購入者数が3年ぶりの高水準へ。
?7月の金と銀の購入者数は、金・銀相場が急落した2013年4月以来の高さとなった。
?BREXITへの懸念が米大統領選へとシフトする中、7月の米国からの新規顧客は、2012年初旬以来の高水準となる。
?ブリオンボールトにおける取引量は、8800万ポンド(約118億8542万円)へと前月の記録的な高さから下げたものの、2015年の平均取引量の2倍を保つ。
2016年8月2日ロンドン: 先月7月のブリオンボールトにおける金と銀の購入者数は、金・銀相場が急落した2013年4月以来の高い水準となったことが、ブリオンボールトの最新のデータによって明らかとなった。
7月のこの高い水準は、英国のEU離脱の是非と問う国民投票の結果が離脱(BREXIT)と出た6月末以降、ほぼ全ての主要通貨建ての金相場が2年来、銀相場が3年来の高さへと急激に上昇しているにもかかわらず、金の購入者数が1.5%増、銀購入者数が38%増となったことによるもの。
売却者数は6月の記録的高さから減少し、その価格の高さにもかかわらず、金においては23%減、銀に関しては6%減となった。
そのため、月間のネット金購入者数と売却者数のバランスを表し、個人投資家の金投資傾向を示すブリオンボールトの金投資家インデックスは、7月に53.4と6月の51.4から大きく上昇した。
この数値が50の場合は、その月のネット購入者数とネット売却者数が完璧に一致したことを意味する。金投資家インデックスは、今年5月に過去3年間で最も高い55.8となり、この数値が記録されて以来の最高値は金価格が史上最高値を付けた2011年9月の71.7。
銀投資家インデックスも7月に53.0と、6月の48.6から大きく戻すこととなった。
ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュは、この背景を次のように分析している。
「6月末のBREXITショック後、地金への需要は増加し続けている。これは、今年11月に控えた米大統領選へとその懸念がシフトし、現実のものとなっていることを示している。そして、個人投資家にとって、今年の金と銀投資のリターンが、2016年の金・銀価格上昇で堅固なものであることが証明されてきていることも要因であろう。
この金・銀価格の上昇は、本来既存の顧客にとっては利益確定、もしくは損切りの機会を与えることになるが、世界の主要中央銀行が経済成長やインフレ率を上げるためにより一層力を入れ、マイナス金利やさらなる量的緩和を導入する中、より多くの個人投資家を金と銀投資へと向かわせている。」
7月の新規顧客の資金入金数は、6月の記録的な水準には劣ったものの、過去12ヶ月の平均値を63%上回ることとなった。また英国の顧客に限ると、その数値は97%上回っている。
さらに、米国の新規顧客数は2012年2月以来の高さで、過去12ヶ月の平均の66%増。また、ユーロ圏の新規顧客数は、ドイツとオランダとベルギーが牽引し20%増となっている。
取引量は、個人投資家の売却が減少する中、前月6月の過去5年間の記録となった1億1900万ポンド(約160億7233万円)から、8800万ポンド(約118億8542万円)へと減少した。しかし、これは2015年の年間平均の4500万ポンド(約60億7777万円)のほぼ倍と未だ高い水準となっている。
重量にすると、7月にブリオンボールトのユーザーの金売却は多少ながら購入を上回ったために、13キロ減少し、6月の過去最高から0.04%減の35.2トンとなった。
それに対し銀は、0.3%増の603トンと最高記録を新たに更新した。これにより、ブリオンボールトのユーザーは、価格がドル建てで42%上昇しているにもかかわらず、過去6ヶ月間に銀保有量を56トン増加させたことになり、これは2011年から2012年の冬以来の大幅な増加量となる。
以上
連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子
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金投資家インデックスについて
ブリオンボールト社の「金・銀投資家インデックス」は、個人投資家向けオンライン金・銀現物所有サービスにおいて世界最大のブリオンボールト社が所有するデータを基に算出されている。これは、24時間運営されているブリオンボールト社の市場でユーザーによって売買された取引データである。この指標が50を超えた場合、その月の金・銀のネット購入者数がネット売却者数を上回ったこととなり、個人投資家が金・銀投資に対して強気姿勢であることを意味する。このインデックスの詳細は、ロンドン貴金属市場協会発行の雑誌「Alchemist」の2013年5月号の記事(英語)を参照。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、現時点で6万2000人を超える183ヵ国の顧客が利用している。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金地金の評価額は、現在約15億ドル(約1540億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、3億5400万ドル(約360億円)の顧客の銀地金を保管し、毎週4500以上の注文を扱う。
同社は10年前に企業家のポール・タスティンによって、金投資家のニーズを満たすために設立され、下記サービスを提供している。
? オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
? 米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
? 地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
? 日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。2010年6月には、金の業界の市場開発団体である、ワールド・ゴールド・カウンシルと、RIT Capital Partner Plc (LSE:RCP)の資本で運営され、IT会社へ投資を行うAugumentum Capitalが、ブリオンボールトに資本参加を行い、それぞれ11%の株を所得している。
そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引部門で2度目の受賞をしている。また、英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされた4社の内の1社であり、ブリオンボールトによるサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp