[金投資家インデックス] 2016年のEU離脱の国民投票時と比較して金投資は8割強減少
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2016年のEU離脱の国民投票時と比較して金投資は8割強減少と
英国投資家はブレグジットへの懸念を見せず
2019年3月5日ロンドン: ブレグジットまでひと月を切る中、英国からの金投資が激減していたことからも、英国投資家は3月29日の英国のEU離脱に対して強い懸念を未だ持っていないことが明らかとなった。
これは、一般投資家が利用できる世界でも最大のオンラインの貴金属現物市場を提供するブリオンボールトの最新データで本日明らかとなった。
英国における新規顧客数は先月、1日あたりとしては英国での世界金融危機の始まりとみられる2007年夏のノーザンロックの取り付け騒ぎ以来の低いものとなっていた。
英国がEUからの離脱を決めた2016年6月には、英国からの新規顧客数が、金融危機以降の緊縮財政もあり発生した2011年夏のイギリス暴動以来の高さへと急増していた。そのため、1日あたりの新規顧客数は、先月に当時の値からは82.1%減で、過去12か月の平均からは30.8%減となっていた。
しかしながら、経済指標が景気後退を示しているドイツからの新規顧客数は、過去12か月の平均を11.4%上回り、16週連続で「黄色ベスト運動」が行われているフランスからの新規顧客は65.9%上回っていた。
ブリオンボールトのリサーチ・ダイレクターのエィドリアン・アッシュは、この数値の背景を次のように分析している。
「人々は将来への不安があると金に投資を行う。そのため、英国の人々は未だブレグジットへの懸念を高めていないようだ。もし英国の貯蓄家と投資家が、それが正しいか正しくないかは別としても、英国の今後について不安を感じているのであれば、金の需要は今以上に高まっているはずだ。」
金の投資家の中には、今年2月に金価格が数か月ぶりの高さへ上昇したことで利益確定の売却を進めた人々も多く、これらが需要減少の要因ではあるようだ。
2月に金はポンド建てで1.3%上昇し、月間平均価格としては2016年10月以来の高さのトロイオンスあたり1015ポンドとなっていた。
また、ドル建てとユーロ建てにおいて金は5ヶ月連続で上昇し、それぞれ2.2%、2.8%上昇し、共に10か月ぶり、22か月ぶりの高さで、トロイオンスあたり1320ドルと1163ユーロとなっていた。
ブリオンボールトの世界の顧客の中で、先月一か月の間に購入が売却を上回ったネット購入者数は、1月の3か月ぶりの高さから9.3%減少したものの、ネット売却者数も前月の12か月ぶりの高さから6.0%下げていた。
そのために、ブリオンボールトの市場で実際に取引がされた数値を基に算出されている金投資家インデックスは、1月の52.6から52.2へと小幅な下げを記録していた。この数値が50の場合は、その月のネットの購入者数とネット売却者数が完璧に一致したことを意味している。
銀価格もまた2月に上昇しドル建てで1.4%高と、昨年6月以来で最も高い月間平均価格のトロイオンスあたり$15.81となっていた。
そこで、先月の銀のネット購入者数は1月の3か月ぶりの高さから9.1%減少したものの、売却者数はさらに下げて前月の12か月ぶりの高さから19.9%減少して、月間平均銀価格がトロイオンスあたり15.81ドルと前月比1.4%上昇していたにもかかわらず、前年11月以来の低さとなっていた。
そこで、銀投資家インデックスは2月に51.0と1月の50.5を上回っていた。
重量にすると、顧客が保有する銀の量は1月の史上最高値から変化なく753トンとなっていた。
しかし、顧客が保有する金の量は3か月連続で減少し、2月のみで151キログラム減で、昨年11月の史上最高値からは0.4トン減の38.8トンとなっていた。
2月に金を売却した顧客の4人に1人は、金を2017年もしくは2018年のドル建て価格が平均4.4%下回っていた頃に購入していた。
2017年から2018年の最低価格で計算すると、先月の平均価格はドル建てとポンド建ての顧客にとっては10.6%の利益をもたらし、ユーロ建ての顧客にとっては13.2%の利益をもたらしたことになる。
以上
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ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
この数値の最高値は、欧州の債務危機の最中の2011年9月に金価格がドル建てで最高値を付けていた際の71.1で、それは英国の多くの都市で暴動が起こった翌月でもあった。そして、この数値の最低値は50.5で、金価格が数年ぶりの低い値となっていた2014年から2015年の冬であった。それ以来、金・銀投資家インデックスは金・銀価格との強い負の相関性を保っており、トランプ大統領が選出されて以来21ヶ月中の18ヶ月がこの傾向となっている。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、2005年にサービスが開始され、現時点で7万人を超える183ヵ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金地金の評価額は、現在約16億ドル(約1840億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、3億8300万ドル(約420億円相当)の顧客の銀地金を保管し、2017年3月にワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルと提携して提供を始めた2000万ドル(約23億円相当)の顧客のプラチナを保管している。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp