【金投資家インデックス】2016年以来のペースで金投資を進め、新規顧客数は159%増
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一般投資家は、2016年にトランプ氏が大統領選で勝利して以来のペースで金投資を進め、新規顧客数は159%増となる
2019年9月2日ロンドン: 先月は、トランプ氏が大統領選で勝利したほぼ3年前以来最も多くの一般投資家が金を購入していたことが、欧米で最大のオンライン現物地金市場を提供しているブリオンボールトの最新のデータで明らかとなった。
8月に金価格が3か月連続で上昇し、ドル建てで6年半ぶりの高さで、ユーロ、ポンド、インドルピー、豪ドルなどの多くの通貨では史上最高値を付けていた。
その上げ幅は、7月末からの1か月間で6.7%となり、既存の顧客の利益確定を進めることとなった。しかし、購入者数が売却者数の増加を上回り、2016年11月以来の高さの前月比34.2%と急増していた。
そのために、ブリオンボールトで実際に取引が行われた数値を基に算出される金投資家インデックスは、11か月ぶりの高さの55.0と7月の52.6を大きく上回ることとなった。
今年6月には金投資家インデックスは10年ぶりの低さの49.1へと下げていた。この数値が50を下回るとその月の売却者数が購入者数を上回ったことを意味する。
それ以来この数値は12.0%上昇しており、この2か月間の早いペースは、2011年9月に金価格がトロイオンスあたり1920ドルと史上最高値を付け、金投資家インデックスも71.7とピークを記録した時以来のものでもある。
ブリオンボールトのリサーチ・ダイレクターのエィドリアン・アッシュは、次のように分析している。
「もし、金価格と金の需要が、市場の懸念の度合を測るものであれば、欧米の投資家や貯蓄家は急激に近い将来の市場環境の悪化を感じているようだ。金の需要は価格が上昇する中で高まっている。そのために、トランプ氏が大統領選に勝利して以来の市場の上値を抑えていたバーゲンハンター的な購入と利益確定の売却パターンを崩すものとなった。
また、8月の新規購入者数が6年強ぶりの高さとなっていたことからも、新たな金投資家が金の需要と価格上昇をけん引していたと言えるだろう。」
2016年11月から2019年3月までの間の、20.6%の期間のみにドル建て金価格と金投資家インデックスは同じ方向に動いていた。しかし、今年に入り過去5か月間においては、4か月間この二つの数値は同じ方向に動いている。
新規顧客数は過去12か月の平均と比べると、8月に159.7%と2013年4月以来の高さを記録していた。
当時は金が30年ぶりに急落をしていたことから、バーゲンハンター的需要が高まっていたからだった。それに対して、2019年8月は、ドル建て価格で2016年2月以来の急激な1か月間の上昇で、7月の月間平均から8.8%高でトロイオンスあたり1540ドルを超えていた。
英国と米国からの新規顧客数は2016年11月のトランプ氏の大統領選勝利時以来の高さで、過去12か月の平均をそれぞれ133.6%と98.1%上回っていた。
また、ユーロ圏からの新規顧客数は、178.3%上回っており、これは、2012年1月以来の最も高い1か月間の数値となる。これは、ドイツとスペインからの新規顧客が史上最高となっていたことに牽引されていた。
英国の一般投資家にとっては、金価格は前月平均値から8.8%高のトロイオンスあたり1271ポンドと史上最高値となっていた。これは、英国で歴史的にも最悪の暴動が発生した2011年9月の過去最高価格を75ポンド上回るものであった。
重量においても、購入が売却を上回り、過去3か月の利益確定の売却の傾向を変え、328キロ増で、評価額では17億円増となっていた。
そのために、ブリオンボールトの顧客が保有する保管されている金の総量は38.2トンと、5月から7月の減少量の33.2%となっていた。
また、ブリオンボールトのウェブサイトおよびスマートフォンアプリで行われた取引量は、8月に127憶円に達していた。
銀の投資は、銀価格が急騰していたことからも、金を超える水準で8月に急激に増加していた。
8月末にトロイオンスあたり18.30ドルで終えた銀価格は、ドル建て価格で2016年9月以来の高い終値、ポンド建てで3年ぶり、ユーロ建てでは2年半ぶりの高値を付けていた。
銀の購入者数は、過去4年間で最も早いペースで増加し、前月比47.7%増となっていた。この数値もまた、2016年のトランプ氏の大統領選勝利時以来の水準であった。
しかし、売却者数は7月から7.3%増のみにとどまっていた。この間銀価格は、英国がEU離脱を決めた国民投票の結果が発表された2016年6月以来の早いペースで上昇し、ドル建てで8.8%高となっていた。
そこで、銀投資家インデックスは7月の51.4から8月に54.9と2017年7月以来の高さとなっていた。
そして重量においては、金と同様に大きく増加し、顧客が保有する銀総量は13.8トン増の781トンと、過去12か月で8度目の史上最高値更新となった。
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ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
この数値の最高値は、欧州の債務危機の最中の2011年9月に金価格がドル建てで最高値を付けていた際の71.1で、それは英国の多くの都市で暴動が起こった翌月でもあった。そして、この数値の最低値は50.5で、金価格が数年ぶりの低い値となっていた2014年から2015年の冬であった。それ以来、金・銀投資家インデックスは金・銀価格との強い負の相関性を保っており、トランプ大統領が選出されて以来21ヶ月中の18ヶ月がこの傾向となっている。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、2005年にサービスが開始され、現時点で7万5000人を超える175ヵ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金・銀・プラチナ地金の評価額は、現在約24 億ドル(約2510億円相当)となっている。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。2017年3月には、プラチナ業界のマーケティング団体のワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルによってオンライン・プラチナ地金投資保管のパートナーとして選ばれる。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp