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金・銀の現物取引で「過去最多の買い手」が「過去最多の売り手」を上回る

•   投資家心理はコロナ後で最高水準へ
•   1月の取引高は10億ドル超
•   初回投資家数が過去最高を81%上回る

2026年2月3日 ロンドン ― 2026年の劇的なスタートを受け、世界有数のオンライン貴金属マーケットプレイスであるブリオンボールトでは、金と銀の取引および投資に関する複数の記録が更新された。

2005年にサービスを開始し、現在は金・銀・プラチナ・パラジウム合計で過去最高となる108億ドル(79億ポンド、91億ユーロ、1.6兆円)相当を顧客のために保管しているブリオンボールトでは、個人投資家が最小1グラムから安全に保管された貴金属を売買できる。

先月の大幅な価格変動を受け、金と銀には過去最多となる購入者と売却者となり、月間の購入者数が売却者数を上回った差はコロナ禍以来最大となった。

ロンドン西部を拠点とする同フィンテック企業は、1月に新規顧客数でも過去最高を記録。従来の月間最多記録を80.9%も上回った。取引高も新記録となり、1月だけで11億ドル(8億5400万ポンド、9億8300万ユーロ、1700億円)相当の現物貴金属が売買され、これは昨年の12か月平均の3.5倍超にあたる。

ブリオンボールトのリサーチ・ディレクターのエイドリアン・アッシュは次のように述べている。
「金と銀では、史上最高水準の価格と同時に、史上最高水準の取引と需要が見られています。1月は売却者1人に対して購入者が2人いました。

新規投資家の保有額は、長期保有者の平均的ポジションより当然小さいですが、レバレッジを活用した投機筋がデリバティブ取引や上場取引型契約において短期的な売買を繰り返す一方、現物地金市場は全体として均衡しています。」



1月の金価格は平均でトロイオンスあたり4744ドルと過去最高を記録(前月比+10.6%、英ポンド建て+9.3%の3506ポンド、ユーロ建て+10.3%の4039ユーロ)。これを受け、ブリオンボールトで金を売却した顧客数は48.9%増加し、月間で新記録となった。

しかし購入者の増加ペースはそれを上回り、57.7%増とこちらも過去最高を更新。これはコロナ危機が世界へ広がった2020年3月以来、最大の伸びとなった。

その結果、「安全資産」である金へ投資を行う人々の実際の売買行動を示す独自指標「金投資家インデックス」は、12月から3.4ポイント上昇して58.5となり、2020年11月以来の高水準を記録した。

同指数は50.0を上回ると月間に売却を上回る購入をしたネット購入者数が、ネット売却者数を上回ったことを示す。過去最高は世界金融危機のピークだった2011年9月の71.7。一方、中央銀行の買いと中国需要による価格上昇を背景に欧米の個人投資家が利益確定を進めた2024年3月には47.5まで低下した。

アッシュは続ける。

「直近1週間の金・銀価格の急騰と急落によって、両金属はわずか数週間前に付けた史上最高値の水準へ戻っています。新規口座開設は減速の兆しを見せていません。2026年に向けた金融・政治環境は、引き続き貴金属にとって非常に追い風です。」



銀については、すでに2025年末時点で購入者数と売却者数ともに過去最多を記録していたが、1月にはそれぞれ62.9%増、85.9%増とさらに急増。銀価格は1980年の年初以来最大となる月間平均上昇率を記録し、43.2%上昇してトロイオンスあたり92.13ドル(英ポンド建て+41.6%の68.08ポンド、ユーロ建て+42.7%の78.41ユーロ)となった。

これにより「銀投資家インデックス」は、12月の9.6ポイント上昇に続き、1月も4.0ポイント上昇して65.7となり、2020年4月以来の高水準を記録した。

同指数の過去最高は、コロナ危機による価格急落に買いが殺到した2020年3月の75.1。最安値は2024年3月の大規模な利益確定時だった。

重量ベースでは、1月にブリオンボールトの顧客全体で25.8トンの銀がネットで売却され、2024年4月(32.2トン流出)以来最大のネット流出量となった。その結果、顧客の銀保有量は2.2%減の1126.3トンとなり、2020年11月以来の低水準となったが、評価額は過去最高の37億ドル(27億ポンド、31億ユーロ、5770億円)に達した。

一方、金のネット売却量はごく少量で、1月のネット流出は32キログラム未満。顧客保有量は0.1%減の43.5トンとなった。数量としては2020年6月以来の低水準だが、評価額は69億ドル超(50億ポンド、58億ユーロ、1兆円)と過去最高を更新した。

顧客の約9割が西欧と北米に集中するブリオンボールトでは、1月に過去最多となる個人投資家が初めて同社プラットフォームを利用。新規顧客数は12月比で122.5%増、2025年の月平均比では338.9%増となった。

英国の新規ユーザー数は2011年8月の過去記録を85.3%上回り、ユーロ圏も2020年3月のピークを31.9%上回った。一方、米国は2011年8月の過去最高を42.4%下回り、相対的な低調が続いている。

以上

連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com

ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
金投資家インデックスは、新型コロナウィルスが世界的に広がった2020年3月に65.9と10年間の最高値を記録し、2024年3月には47.5と記録的な低水準に下げていた。

ブリオンボールトが発表するデータは、他の金銀地金市場のデータを補完し、世界最大の個人投資家へ行ったアンケート等の「意図」ではなく、実際に取引されたデータを基に算出されている。詳しくは、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)のAlchemist誌の2013年の記事を参照。

ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀・プラチナ・パラジウム地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業。今年4月で20年を迎える専門市場の低コストと深い流動性とセキュリティーを提供するサービスを利用して、現段階で175か国からの125,000人を超える個人投資家が108億ドル(79億ポンド、91億ユーロ、1.6兆円)相当の地金を保管ている。また、ブリオンボールトのサービスは自己投資型個人年金の英国のSIPPや米国のIRA口座、信託口座、企業やチャリティー団体が現物金地金を保有するためにも使われている。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•    オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•    米国ドル・ユーロ・英国ポンド・日本円の利用が可能。
•    地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•    日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年から専門業界団体であるロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員であり、2017年には、鉱業業界が支援するワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルのオンライン保管金銀地金パートナーに選ばれる。BBC、Handelsblatt、Bloomberg、日経ビジネスなど、英国内外の主要メディアで定期的に引用されているブリオンボールトは、2022年に3度目の英国企業女王賞を受賞している。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

ブリオンボールト

プロフィール

ブリオンボールト

BullionVault

英国最大手のオンライン金地金取引サービス提供。英国女王賞を2009年に革新部門、2013年に国際取引部門で受賞。7万人を超える顧客の約38.7トンの金地金を保管。 ロンドン貴金属市場協会の正会員。ワールド ゴールド カウンシルの関連会社とロスチャイルドファンドが資本参加。

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