[中国・華西村] 中国一のお金持ち村にある純金1トンの牛の像(後編)
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■48階「木」のフロア、銀の牛
華西竜希国際大飯店60階にある「金」をテーマをしたフロアから下に下がり、48階は五行の「木」をテーマとしたフロアになります。こちらには銀の牛が鎮座します。
■36階「水」のフロア、銅の牛
36階は五行の「水」をテーマとしたフロアになります。こちらには銅の牛が鎮座します。
■24階「火」のフロア、鉄の牛
24階は五行の「火」をテーマとしたフロアになります。こちらには鉄の牛が鎮座します。
■12階「土」のフロア、錫の牛
12階は五行の「土」をテーマとしたフロアになります。こちらには錫の牛が鎮座します。
各フロアでこれだけ「牛」が取り上げられている理由は、村が創設された1961年が丑年だったからということと、中国では、牛は「忍耐力・積極性」の象徴であり、それは華西村が発展する過程で最も必要なものだったということからだそうだ。
■幸福園:村民憩いの広場?
こちらがタワーから街を見下ろした風景。見える範囲すべて華西村となります。眼下には中国国旗五星紅旗の形をした東屋も見えます。
■華西金塔
華西村を全貌できる展望台、食堂などを併設したタワー。
■おわりに
華西村は近年観光業にも力を入れており、天安門や全長10キロの万里の長城、ホワイトハウス、フランスの凱旋門などといったレプリカも建設されている。現地ガイドの方の話によれば「ここ(華西村)に来れば、中国のみならず、世界の遺産も観ることができる」とのこと。要はテーマパークの様なものを作り、その力の誇示とともに、観光客を集めようということだろう。
建造物や村民への住宅など確かに「モノ」としては、世界一のお金持ち村なのかもしれないが、実際に現地に訪れた感想からいうと、「モノ」と「実体」のかい離が激しく、遠くから見ている分にはいいけれど、近くではなかなかひどい状態・レベルのものも多くかなりがっかりさせられる部分が大きい。
最後に、村にあったこの看板の言葉がなんだか重い。
「家に黄金が数トンあったとしても、一日には三食しか食べられない。豪華な家を持ったとしても、一人ではひとつのベッドを使うだけ」
そして村のガイドの方が最後に言われていた言葉がまた考えさせられる。
「私は貧乏だから、お金以外なにもない」
そんな、華西村レポートでした。
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