[インド・アムリトサル] 息を呑むほど美しい!水に浮かぶシク教の聖地「黄金寺院」
インドの首都・デリーから北西に約450Km、パキスタンとの国境近くにあるパンジャーブ州最大の都市アムリトサル。国境の要衝であると同時に、シク教徒の総本山・ハリマンディル・サーヒブ<黄金寺院>があることで有名な街です。
ヒンドゥー教とイスラム教を批判的に融合したと言われている「シク教」、15世紀にグル・ナーナクによって興された比較的新しい宗教です。「シク」とは、「グル(師)」に対する「弟子」という意味で、唯一の神グルに対して、万人は弟子であるという姿勢をとっています。
敬虔なシク教徒は頭文字に5つのKの付く「長い髪(ケース)※ターバンを巻く」「腕輪(カラー)」「櫛(カンガー)」「短剣(クーリパン)」「短袴(カッチャ)」を身に着けています。ターバンを巻いているインド人のイメージは、実はインド13億人の人口の約2%に過ぎないシク教徒であり、ここアムリトサルはシク教総本山となります。
首都デリーからアムリトサルへの移動手段は、飛行機(約1時間)か電車(約7時間)、そしてバス(約7-10時間)のいずれかで。アムリトサルの中心街は、ヨーロッパの様な街並みとなっていて、ちょっとここはインドなのか?と見間違うほど。
黄金寺院参拝時には、シク教の教えに則り、以下の様なルールを守る必要があります。
- 寺院に入る前は、靴を預け、手を洗い、足を清める
- 頭(髪の毛全体)を布で覆うこと ※布のレンタルあり
- お酒、たばこ、革製品の持ち込みは禁止
入り口で靴を預け(靴下も)札をもらいます。ちなみに革靴の場合、預けている間に靴を磨いてくれているので、帰りの際はピカピカになっています。また、カメラの持ち込みなどは問題ありません。
黄金寺院は、120m×150mの巨大な四角形の聖なる池の中央に浮かぶように建っており、はじめてその姿を見たときは、正に息を呑むほど美しく、見とれてしまうほど。黄金寺院の周りには金箔が張り巡らされています。
この黄金寺院を囲む池は、「アムリタ・サロヴァル(不老不死の池)」と呼ばれており、この池の名前が「アムリトサル」の由来と言われています。
語るよりその目で、ということで、ここからは様々な角度からの黄金寺院を。
もうどの角度から見ても美しく、数ある世界のワンダースポットを巡ってきた中でも群を抜く素晴らしさです。その要因の一つが手前にある水面。こちらへの空と寺院の映り込みがあることで浮遊感が出て、神秘的な雰囲気を作り出しています。これは金閣寺やウユニなんかでも同様ですが、暗闇の中にぼうっと浮かぶ黄金寺院は息を呑むほど美しい。
もちろん、夜だけでなく、朝、そして昼の黄金寺院も美しい。
最後にアムリトサル黄金寺院の夜の顔と昼の顔の対比を。どの時間帯、そしてどの角度から見てもここは本当に美しい。
ハリマンディル・サーヒブ(Harmandir Sahib または Golden Temple)
住所: Golden Temple Rd, Atta Mandi, Katra Ahluwalia, Amritsar, Punjab 143006