ゴールドコラム & 特集

Vol.14-言うは易く、行うは楽し!

金箔のおもしろさを知っていただきと思い、毎号〆切に追われつつお届けしてまいりましたこのコーナー。ふと、思いました。机上で語るだけで、本当に「金箔を楽しむ」という熱い(?)メッセージは伝わっているのか!? 
というわけで、今回はデスクを離れ、金箔にふれてまいりましたっ

「箔座」には、箔押体験を楽しめる「箔座稽古処」があります。1万分の1?2mmの極薄の金箔をミニ色紙や箸、皿などにはるという体験。ハッキリ言ってこれは楽しいです。
でも、今回はちょっと違うもんね?
店舗で販売している箔材料各種を使って金箔をはってみよう!ということで、プチ手づくり&カスタマイズが好きな私はウキウキです。使命を忘れ、自分の欲しいものを思い描くオレオレ的思考…
吟味した結果、某衣料品店で見つけたフリーススリッパと、ひがし茶屋街にあるステキなショップのオリジナルエコバッグを金箔でカスタマイズすることに。アイテムも決まったところで、いざっ!

エラそうに金箔を語りながら、実は金箔をうまく扱えない“アタマでっかち”なワタクシなので、日々金箔を扱い、器用で親切かつ優しい同僚にサポートを頼みました。


ココが大事ざんす! 金箔は隠していない部分にはります。逆に、金箔をはらない部分はしっかり隠しておかないと余計なところに金箔がついてしまって後が大変。

まずはどのように金箔をおくか、デザインを考えます。デザインが決まったら、金箔をはる部分以外をマスキングテープで覆います。
接着剤は、スリッパ、バッグともに布用の「箔押接着剤・ミドロンFX-607」を使用。少しぼってりしていたので、乳鉢に入れ、水を加えてよく練りました。刷毛で接着剤を塗りますが、少しずつていねいにまんべんなく、しかも念入りに。


金箔をはり終えた状態。早くマスキングをはがしたい衝動にかられながら、ひと晩そのままに。楽しみ?♪

接着剤が塗れたら、いよいよ金箔! あー ドキドキする? 
今回は金箔を置いた上から、一度綿などでおさえ、その上からもう一枚重ねて2重に。特に布の場合はこの方がきれいに仕上がります。上から綿でおさえ、ひと晩そのままおいてから余分な箔を払って、マスキングテープをはずします。


フェルトをフリル状にして縫いつけ、キラキラのストーンを手芸ボンドではりつけて完成。ラブリー度満点のスリッパになりました。

うわあ…感動?
正直言って、不慣れなために仕上がりがイマイチな部分があったりもします。が、金箔の美しさと、自分が手がけたという満足感で気分は最高!
金箔だけでもステキだけど、もっとカスタマイズしたい(実は欠点をカバーしたい)という欲が出て、さらにデコレーションしてみました。出来ばえはご覧の通り。金箔の魅力もより際立ったと思います。ラブリ?な仕上がりにうっとり。さっそく社内でコレクション発表です。


金箔のハートのまわりに刺繍。ジャバラテープと、HAKU et Chambreで購入の金箔ボタンをプラス。反対の面には店のロゴが…店長、怒らないでね? 両面表で使えますから。

315円のエコバッグだけど、ワタクシにとっての価値はプライスレス!
このシアワセ感は、とても書きつくせません。これは、ぜひ体験していただかないと。


※箔箸の持ち方や、金箔の扱い方などについてはコチラ
※今回使用した接着剤「箔押接着剤・ミドロンFX-607」
※金箔は「金箔 立切・四号色」を使用しました


箔座オンラインショップ
金沢「箔座」がお届けする「箔品」の数々。美容、アクセサリー、ファッション、食、あぶらとり紙からインテリアまで。箔座が考える“箔のある”ライフスタイルをご提案いたします。

箔座

プロフィール

箔座

HAKUZA

世界に誇る伝統の技を残し、世界遺産となった中尊寺金色堂など重要文化財の金箔を手がける。2002年、「純金プラチナ箔」(特許取得)を開発。箔本来の力と美しさを「箔品」として表現し、「箔座本店」をはじめとする石川県金沢市の直営店のほか、東京日本橋で旗艦店「箔座日本橋」を展開。

最新コラム

新着ゴールドグッズ

一覧を見る