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「度重なる危機」が株式市場への懸念を高め、金投資家は価格の下げを購入機会と見る

2022年6月7日ロンドン –  昨年春以来の金価格の急落により、5月の金地金投資は急増して11ヶ月ぶりの高い水準となっていたことが、世界最大のオンライン貴金属市場を提供するブリオンボールトの最新のデータで明らかとなった。

ブルイオンモールトがまとめる金投資家インデックスは顧客が実際に取引をしたデータを基に算出され、月間で購入量が売却量を上回ったネット購入者と売却量が上回ったネット売却者が一致していた場合に、このインデックスは50.0となるように設定されている。先月この数値は、前月比2.0ポイント上昇し56.2と2021年6月以来の高い数値となり、2020年11月以来初めて過去12ヶ月平均を上回っていた。

5月の金投資家インデックスの急上昇は、金価格がドル建て月間平均価格で前月比4.4%下落し、1月以来の低いトロイオンスあたり1839ドルと、14ヶ月ぶりの急激な下げを見せたことが背景となっていた。



このデータについて、ブリオンボールトのリサーチディレクターであるエイドリアン・アッシュは、以下のようにコメントしている。

「金価格は、現在高インフレと金利上昇の狭間にいる。欧米の過去40年間で最悪の通貨価値の低下は、富を保全する役割を持つ金の魅力を高めているものの、金は金利を生み出さないことから、主要中央銀行の速いペースの金利引き上げ観測によって上昇基調を掴めずにいる。それは、インフレ率が8%台の中で政策金利が0をわずかに上回るものであってもだ。

生活費の高騰と同様に、ウクライナ戦争は金融市場へ影響を及ぼして度重なる危機的状況を起こしており、株式市場と経済への懸念からも、投資家は価格の下げ局面で金を買っている。」

金価格が2022年春の過去最高値に近い水準から5月に下げる中で、世界の株式市場は年初から5ヶ月間で4度目の月間の下げを記録していた。

ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、トロント、チューリッヒの保管場所の中から希望の場所で金購入を選択した個人投資家の数は、4月から16.2%増加し、9ヶ月ぶりの高水準となった3月から大きく減少した前月の減少分の半数を取り戻していた。一方、金の売却者数は23.8%減少し、12月以降で最も少なくなっていた。

5月の金投資需要は重量においても、ブリオンボールトにおける月間の顧客の売却量を差し引いた購入量が、ほぼ250キロと堅調なものとなった。

そのため、ブリオンボールトの10万人以上の世界顧客によって保管されている個人所有の金地金の量は、2ヶ月連続で0.5%増加して47.4トン、評価額28億ドル(3610億円)相当となったいた。



銀価格は、ドル建て月間平均価格で10.7%下落し、2020年3月の世界的なコロナ危機で、エネルギーを含むコモディティ価格が暴落した時以来の急落となっていた。

その結果、銀価格は2020年7月以来の低さのトロイオンスあたり21.90ドルとなり、銀のネット購入者数は4月から18.6%増加し、銀のネット売却者数は24.3%減少し、12月以降で最も少ないものとなっていた。

そこで、銀の投資家インデックスは前月比2.4ポイント上昇と2ヶ月連続の上げとなり、11ヶ月ぶりの高水準となる56.0となっていた。

ブリオンボールトの顧客の銀地金保有量は、春先の価格上昇で利益確定が進んだ後に5月は15トン増で5ヶ月ぶりの高水準となる1235トンとなり、評価額で8億6400万ドル(1100億円)となっていた。

以上

連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com

ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
ブリオンボールトが発表するデータは、他の金銀地金市場のデータを補完し、世界最大の個人投資家へ行ったアンケート等の「意図」ではなく、実際に取引されたデータを基に算出されている。詳しくは、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)のAlchemist誌の2013年の記事をご覧ください。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀・プラチナ地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業。2005年にサービスを開始し、現時点で10万人を超える175カ国の顧客(89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住)が、370億ドル(4,830億円)相当の資産を保管して、専門市場の取引料率の低さと、流動性の高さ、そして厳重なセキュリティーという恩恵を受けている。また、ブリオンボールトのサービスは自己投資型個人年金の英国のSIPPや米国のIRA口座、信託口座、企業やチャリティー団体が現物金地金を保有するためにも使われている。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•    オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•    米国ドル・ユーロ・英国ポンド・日本円の利用が可能。
•    地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•    日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされた4つの企業の1社となった。2017年3月には、プラチナ業界のマーケティング団体のワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルによってオンライン・プラチナ地金投資保管のパートナーとして選ばれる。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

ブリオンボールト

プロフィール

ブリオンボールト

BullionVault

英国最大手のオンライン金地金取引サービス提供。英国女王賞を2009年に革新部門、2013年に国際取引部門で受賞。7万人を超える顧客の約38.7トンの金地金を保管。 ロンドン貴金属市場協会の正会員。ワールド ゴールド カウンシルの関連会社とロスチャイルドファンドが資本参加。

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