日本画の大家加山又造による金の墨龍―身延山久遠寺
キーワード金龍
山梨県南巨摩郡身延町にある身延山久遠寺(くおんじ)。日蓮宗総本山として知られ、年間を通して多くの参拝客でにぎわっており、境内にあるしだれ桜もとても有名です。そして、ここには見るものを圧倒する金色の龍の天井画があります。
身延山久遠寺へは、最寄りの身延駅からバスで約15分。終着駅から歩くこと数分で重厚な三門が現れます。
通常は「山門」と呼ばれますが、久遠寺では、悟りに至るまでの「空・無相・無願」の三解脱を経るという仏教の教えをあらわすという意味で三門と名付けているとのこと。
三門を抜け現れるのが、この「菩提梯(ぼだいてい)」と呼ばれる287段の急階段。お題目の「南無妙法蓮華経」になぞらえ、7区画に分かれています。1段が高く、そして急角度のため、かなり、かなりキツイです。。
キツイ菩提梯の道のりを経て、いよいよ久遠寺境内に到着。こちらが本堂で、現在のものは日蓮聖人の700遠忌である1985年に再建されたものとのこと。
本堂に入ると、まず目をひくのが天井の大きな龍。日本画家・加山又造氏による「墨龍」で、墨と金箔で描かれています。五本爪で、玉は持っていません。龍は、法華経を信仰する者の守護神といわれており、また水を司る神ということで、火災除けの意味もあるとのこと。この天井画は一見の価値ありです。
そして更に圧巻なのが本堂内の金色に輝く豪華な仏具で、写真のようにきらびやかで重厚な空間となっています。
もう少し寄ってみたのがこちら。きらびやかです。
さて、ここからは他にもある久遠寺の金にちなんだものを写真でご紹介。
“法華経の聖地”といわれる身延山と、見どころたっぷりの久遠寺、ぜひ一度足を運んでみてください!
▼身延山久遠寺公式WEBサイト
- 撮影者:GOLDNEWS
- 場所:山梨県・南巨摩郡 身延山久遠寺