ゴールドフォト

「信玄の隠し金山」伝承―甲斐黄金村・湯之奥金山博物館

キーワード湯之奥金山博物館 

戦国最強の武将・武田信玄公を支えた甲斐金山。山梨と静岡の県境に位置する毛無山の山中深く採掘された湯之奥金山は。中世戦国時代に創業した金山で現在国史跡に指定されています。その湯之奥金山創業当時の鉱山作業と、そこに暮らした人々の生活の様子を紹介している学術施設が「甲斐黄金村・湯之奥金山博物館」です。


甲斐黄金村・湯之奥金山博物館


湯之奥金山博物館は、甲府駅、もしくは富士駅から身延線で約1時間弱のところにある「下部温泉駅」の下りてすぐ、こちらのメロディ橋を渡ったところにあります。


下部温泉駅から歩いてすぐ


湯之奥金山は中山、内山、茅小屋の3つの鉱山からなります。こちらでの金の採掘は、室町時代から江戸時代にかけて行われ、最盛期には鉱石1トンあたり数十から百グラムという高い金の含有量を誇りました。そして、この歴史遺産を保存し、研究、そして世に知らしめるため、1997年4月に湯之奥金山博物館は開館しました。


入館券


早速館内へ。こちらが入館券で実物大の甲州金が印刷されています。ちなみに裏面は石臼となっており、この穴にもちゃんとした意味があります。ちゃんとひっくり返してチェックしてみましょうね。


館内の通路も趣向が凝らされている


外観から想像できない位に館内は広く、こちらの写真の様に、実際の鉱山の雰囲気を感じてもらえるよう、登る山道をイメージした通路など趣向が凝らされています。


シンボル展示の「甲州金」


甲州金・約15グラム


こちらは当館のシンボル展示となる本物の「甲州金」で、かつて甲斐国で流通した地方貨幣である金のお金です。重さは約15グラムとのこと。


ジオラマ展示室


甲州金の置かれているスペースは「ジオラマ展示室」となっており、鉱山作業や金山衆たちの生活の様子を精緻な10分の1のジオラマで再現しています。また6分間のわかりやすい映像で、当日人々の生活の様子も見ることができます。


資料展示室:黄金の国ジパング


資料展示室:湯之奥金山


資料展示室:石臼


資料展示室:日本全国で採れる金


臼に代表される鉱山道具から、当時の生活道具など湯之奥金山からの出土品、甲州金や金鉱石などが展示されています。また、日本全国どこでも金が採れるということを証明しているなかなか興味深い展示もあり(^^)


資料展示室:人形模型で鉱山作業を再現


資料展示室:人形模型で鉱山作業を再現


資料展示室:記念撮影用の石臼作業場のレプリカ


また実物大の人形模型で鉱山作業も再現しています。


人気の砂金採り


こちらは砂金採り体験室。鉱山作業のひとつ「汰(ゆ)り分け」を実際に体験できます。採取した砂金は持ち帰ることができ、キーホルダーや携帯ストラップなどに加工することもできますよ(別途料金)。なお、湯之奥金山博物館の小松学芸員は、砂金採り国際大会で世界チャンピオンになっている強者で、チャンピオンから直々に砂金の採り方をレクチャー頂けたりします!


カウンターにある金銀鉱石


湯之奥金山博物館では、毎年7月最終土・日曜日に日本最大級の砂金採りの祭典である「砂金採り大会」や「東西中高交流砂金掘り大会」なども開催。そして8月には「こども金山体験隊」として、金山遺跡見学などの夏休み恒例の親子体験プログラムもあり。


ぜひ湯之奥金山博物館へ!


中世戦国期金山の世界を学び、体験して、そしてそばにある信玄公の隠し湯として有名な「下部温泉」に入り、当時に思いを馳せながらゆっくり浸ってみてはいかがでしょう?

▼甲斐黄金国・湯之奥金山博物館公式WEBサイト


湯之奥金山博物館

最後にオフショット。私のPCにも当日購入したシールから「金山衆」のシールを貼りました(^^)


スタッフの車には金山衆のこんなかわいいものも


  • 撮影者:GOLDNEWS
  • 場所:山梨・南巨摩郡 湯之奥金山博物館

最新のゴールドフォト

キーワードで絞り込む

ゴールドフォト

フォト一覧へ

GOLD Photo Map

地図

世界各国 北海道 東北 関東 中部 近畿 中国 四国 九州・沖縄 位置情報無し

フォトトップページへ

最近のニュース

最新コラム