[金投資家インデックス]米大統領選を前に米投資家が金購入進める
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金価格が下げる中、米大統領選を前に米国投資家が金購入を進める
•金投資家インデックスは3年半ぶりの高水準へと上昇。
•米大統領選が近づく中10月に新規米国投資家数が前月比81%増となる。
•英国のEU離脱前同様に、金融市場以上に個人投資家は大統領選のリスクに備えている。
2016年11月2日ロンドン: 欧米の個人投資家の金投資へのセンチメントは、大統領選を目前に控える米国投資家に牽引されて10月に3年半ぶりの高い水準に上昇したことが、ブリオンボールトがまとめる最新のデータによって明らかとなった。
個人投資家の金投資傾向を、それぞれの月にネットで金を購入した顧客数とネットで金を売却した顧客数のバランスから算出している金投資家インデックスは、10月に56.8へと急上昇した。これは、9月の55.0、そして英国のEU離脱後に最も上昇した8月の56.0も超えるものとなった。
この数値が50の場合は、その月に金をネットで購入した顧客数と売却をした顧客数が完璧に一致したことを意味する。金投資家インデックスは、2011年7月に71.7と最高値を、そして2014年から2015年の冬には50.5という最低値を記録している。
ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュは、この背景を次のように分析している。
「米国の投資家は、金価格がさげる中、来週に控える米国大統領選を前に金の購入を進めた。
英国のEUからの離脱の是非を問う国民投票においてもそうであったように、金融市場は大統領選の結果におけるリスクを軽く見ているようだ。トランプ氏が大統領に選出されることで金価格が急騰するリスク規模は、クリントン氏が選出されることで下落するリスクよりもはるかに大きいと言えるだろう。」
10月の平均金価格は、ドル高が進む中でドル建てにおいて9月から4.4%下落し、トロイオンスあたり1266ドルと今年4月以来の低いものとなった。
これは、月間の下げ率としてはほぼ1年ぶりの大きなものでもあった。これにより、ブリオンボールトの10月の金購入者数は34%を越えて増加したが、売却者数は9月から16%下落していた。
また、米国からの新規顧客数は、10月に2013年1月以来の高水準で前月比81%増、またこれ以前の12ヶ月の平均からも36%増となった。
ブリオンボールトの銀投資家インデックスもまた、銀価格が月間平均において8%下げ、2013年9月以来の急落を見せる中、10月に57.2と9月の52.9から上昇していた。しかし、8月の過去3年間の最高水準の57.3は下回ることとなった。
重量においては、ブリオンボールトの顧客は、10月に10.7トン銀を増量し、総量を632トンとしている。
これは、2016年に4度目の月間10トンの増量となり、年初からは85トン増加している。そのため、2012年以来の毎年の年間総増量を既に上回っており、昨年の年間総増量の46%増となっている。
また、ブリオンボールトの顧客が保有する金の保有量も過去3年間で最も増加した8月の0.5トンに次ぐ0.4トンとなった。
これにより、ブリオンボールトの顧客の金保有総量は史上最高の36.3トンと、過去12ヶ月で1.9トン増加し、それ以前の12ヶ月間(2014年11月~2015年10月)の57%増で、2013年5月を最終月とする12ヶ月間の増量に次ぐ量となった。
以上
連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子
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メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com
金投資家インデックスについて
ブリオンボールト社の「金・銀投資家インデックス」は、個人投資家向けオンライン金・銀現物所有サービスにおいて世界最大のブリオンボールト社が所有するデータを基に算出されている。これは、24時間運営されているブリオンボールト社の市場でユーザーによって売買された取引データである。この指標が50を超えた場合、その月の金・銀のネット購入者数がネット売却者数を上回ったこととなり、個人投資家が金・銀投資に対して強気姿勢であることを意味する。このインデックスの詳細は、ロンドン貴金属市場協会発行の雑誌「Alchemist」の2013年5月号の記事(英語)を参照。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、現時点で6万3000人を超える183ヵ国の顧客が利用している。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金地金の評価額は、現在約15億ドル(約1560億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、3億6100万ドル(約380億円)の顧客の銀地金を保管し、毎週平均して4500以上の顧客の注文を扱っている。
同社は10年前に企業家のポール・タスティンによって金投資家のニーズを満たすために設立され、下記サービスを提供している。
•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引部門で2度目の受賞をしている。また、英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされた4社の内の1社であり、ブリオンボールトによるサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。2016年には、ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシルのパートナーとして、プラチナ地金の取引を現金・銀投資サービスに追加、提供する予定。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp