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[金投資家インデックス] 2017年にビットコインが金の輝きを奪う中、新たな金投資が20%減少

キーワードBullionVault 

 11月に金価格が安定している中、既存の顧客の金投資が戻ってきていたものの、新たな顧客による金投資は、2015年に弱気市場で貴金属価格が下落していた時以来の低さへと下げていたことが、ブリオンボールトの最新のデータで明らかとなった。

そのため、金投資家インデックスは53.9と10月の54.6から下げることとなった。 インターネットでの「ビットコインを購入」検索は、ビットコイン価格が11,000円を超えて史上最高値を付けた先月に、「金を購入」検索をさらに大きく上回っていた。



ブリオンボールトにおける金取引は先月比30.5%上昇し、11月のみでロンドンを拠点とするフィンテック会社のブリオンボールトにおける顧客の金保管量は100キロ増加していた。

そのために、顧客が保有しブリオンボールトで保管する金の総量は38トンと、7月の史上最高値から0.2%少ない量まで増加していた。

しかし、新たに金への投資をした顧客数は減少し、金が5年ぶり、銀が6年ぶり、プラチナが7年ぶりの低さへ下げていた2015年12月以来の低い水準となっていた。

過去12ヶ月間に新たに貴金属へ投資をする顧客数は、過去5年間の平均と比較しても20.1%下げていた。しかし、ブリオンボールトにおけるトップ10の市場であるドイツだけは、過去5年間の顧客平均数を上回り、過去1年間では10.5%増加していた。

ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュは、この背景を次のように分析している。
「ビットコインが通貨として一般的に使われようになるかどうかに関わらず、仮想通貨は、安全資産ではなく投機的機会を与えていることは明らかだ。IT企業の高い時価総額に導かれた株価が史上最高値を付けている中で、ビットコイン価格は急騰を続け史上最高値を記録している。そのような中、究極の安全資産である金現物価格は、過去5年間の平均とほぼ同じ水準で取引がされている。

ドイツの投資家のみが、この機会に新たに金保有を積極的に始めている。しかし、2017年初頭からのこれらの新たなアセットクラスの急騰からも、ドイツ以外の投資家もドイツに倣う動きを見せることになるのではないだろうか。金融システムの保険の役割を持つ金を購入するタイミングは、保険を必要としていない市場が比較的平穏な時に行うのが賢明であろう。」

ブリオンボールトの顧客の中で金保有量を増やした顧客数は、前月比ほぼ変化がなく2.6%下回っていた。

しかし金の売却者数は、すべての主要通貨で月間平均金価格が上昇する中で、10月の23か月ぶりの低さから22.5%増加していた。

そのために、金投資家インデックスの数値は53.9と、10月の54.6から下げていた。これにより、今年11か月中10回、価格と金投資家インデックスが逆方向に動いたこととなる。

個人投資家の実際に取引したデータを元に算出されている金投資家インデックスは、この数値が50の場合は、月間の金購入量が売却量を上回る顧客数と金売却量が購入量を上回る顧客数が完璧に一致したことを意味し、この最高値は金価格が史上最高値を記録した2011年9月の71.7であった。



銀購入者数は、価格の上昇から29か月ぶりの低い水準となっていた10月から8.8%増加していた。そして、売却者数は26.9%急増していた。

そのために、銀投資家インデックスは先月51.0と、10月の51.6から下げていた。そして、今年11ヶ月中の9ヶ月が、金投資家インデックスと月間平均銀価格が逆の動きをすることとなった。



ブリオンボールトの顧客が保有する銀の保管量は、3か月連続で変化がなく、史上最高値の689トンとなっていた。

以上

連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com

金投資家インデックスについて
ブリオンボールト社の「金・銀投資家インデックス」は、個人投資家向けオンライン金・銀現物所有サービスにおいて世界最大のブリオンボールト社が所有するデータを基に算出されている。これは、24時間運営されているブリオンボールト社の市場でユーザーによって売買された取引データである。この指標が50を超えた場合、その月の金・銀のネット購入者数がネット売却者数を上回ったこととなり、個人投資家が金・銀投資に対して強気姿勢であることを意味する。このインデックスの詳細は、ロンドン貴金属市場協会発行の雑誌「Alchemist」の2013年5月号の記事(英語)を参照。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、現時点で6万9000人を超える183ヵ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。

89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金地金の評価額は、現在約16億ドル(約1750億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、3億6700万ドル(約410億円相当)の顧客の銀地金を保管し、2017年3月にワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルと提携して提供を始めた900万ドル(約10億円相当)の顧客のプラチナを保管している。

2016年には毎週平均して5000以上の顧客の注文を扱い、取引量は前年比28%増の6億8900万ポンド(約720億円相当)となっていた。

同社は10年前に起業家のポール・タスティンによって金投資家のニーズを満たすために設立され、下記サービスを提供している。

•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。

ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引部門で2度目の受賞をしている。また、英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

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