JPモルガンとバンク・オブ・アメリカが金相場の上昇を予想
金相場が今年大きく下げたことにより、金の2大消費国であるインドと中国の需要が拡大していることから、JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカは相場が底入れしつつあるとの見方を示していることを、ブルームバーグが伝えている。
金価格は年初以来23%下げ、4月半ばからは17%さらに下げるなど、1981年以来の下げ幅となっている。
これは、中国のGDPが予想を下回るなど、中国経済の先行き懸念がきっかけとなったものの、米国経済の回復の兆しが見られる中、株式市場が最高値を付けるなど、資金が金市場から流出している中、米中央銀行が行なっている量的緩和の縮小観測が広がり、ドルへの信任が高まる中、金への信頼感が低下したことなどから。
ワールド・ゴールド・カウンシルが先週発表した、最新の金需給レポートによると、インドと中国における金貨と金地金の需要は71%増の310トン、宝飾品需要は87%増の275.7トンと、金価格が急落した第2四半期に急増していたことも明らかとなっている。
そして、ワールド・ゴールド・カウンシルは、今年のインドと中国の金貨と金地金及び宝飾品需要は、最大1000トン、計876億ドル(約8兆5900億円)に達すると予想している。
また、インドネシアの金宝飾品需要が4年ぶりの高水準に増加されることも予想されている。
インドネシア金細工・宝飾業者協会のイスカンダル・フシン事務局長によると、同国のネックレスやブレスレット、指輪の需要は今年、40トンに増加する可能性が高いとのこと。また、ワールド・ゴールド・カウンシルのデータによれば、予想通りなら2012年の30.8トンから30%の増加となり、41トンだった09年以降では最高となることが、ブルームバーグで本日伝えられている。
先週、今年第2四半期にポールソン及びジョージ・ソロスファンドが、金ETFポジションを削減したことが伝えられていたが、アジアでは需要が増加している。これを裏付けるものとして、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)やドイツ銀行、スイスのUBSは今年、アジアで金保管庫を開設していることがあり、そして、英国のスイスへの金輸出は今年前半期に767トンと前年雄92トンの8倍に急増していることが上げられている。イギリスからスイスへの金輸出の背景は、豪マッコーリー・グループによると、欧米諸国が排出した金ETFが、スイスで鋳造しなおされて主にアジアへ送られていることからとのこと。
ワールド・ゴールド・カウンシルによると、金ETFからは第2四半期に過去最大となる402.2トンの金が流出している。
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ブリオンボールトリサーチ部門, 24 Aug '13
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