イタリアは緊縮財政の代わりに金準備を利用できる
多くののイタリア人は、金準備を利用し公的債務を軽減させることを希望していることが、ワールドゴールドカウンシルの新たなレポートで明らかとなった。
今年3月に行なわれたイタリアのビジネスリーダーを対象に行なわれたIpsos-MORIのアンケート結果に言及し、ワールドゴールドカウンシルのレポートは、「52%のイタリア人、61%のビジネスリーダーは、イタリアの金準備を売却せずに利用することで、公的債務を軽減し、経済を活性化するために利用することを支持している」としている。
このレポートは、「イタリアは金を緊縮財政の代替として考慮している」という表題で、アンケートでは4%のみが金準備の売却を支持しているとも追記している。
「考慮すべき一つのオプションは、金準備を裏付けして新たな国債を発行するというものだ」
「独立機関のリサーチによると、このオプションを使い、イタリア国債利回りを数パーセンテージポイント下げることで、金準備の売却価値の4?5倍の価値を創出することができる。」
昨年10月にワールドゴールドカウンシルが欧州経済コンサルタントにリサーチを依頼し、金が担保として利用できるという結論に至っている。また、11月に発表されたAnsgar Belke教授が発表した論文においても同様の結論を下している。
「金の信用リスクを持たない、反循環的側面は、担保としては最も理想的な資産といえるでしょう。20%を金準備を担保とする国債は、イタリアが2年間に必要とする財政赤字の穴埋めの80%を賄うことを可能とする。」とワールドゴールドカウンシルの新レポートは述べている。
「これは、イタリアがより長期的な解決策を模索する、貴重な時間を得ることを可能とする。」
この先の二つのリサーチが発表された際、ユーロ建て金価格は1300ユーロで取引をされていた。しかし、先月金価格はロンドンPM Fix価格で1050ユーロまで下落し、昨年10月の史上最高値から、24%下げている。
イタリアは、過去に国債発行時に担保として金準備を利用した、数カ国の一つである。
「イタリアは、1974年に金準備を担保として、ドイツの連邦銀行から20億ドルの金融支援を受けた。」とワールドゴールドカウンシルは記している。
「ポルトガルは、国際決済銀行(BIS)、ドイツ連邦銀行、スイス国立銀行から、1975年?1977年の金融危機時に、10億ドルを調達している。その多くは、金準備を担保として行なったものだ。また、最近では1991年にインドが日本銀行などから融資を受けるために、金準備を利用している。」
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ブリオンボールトリサーチ部門, 03 May '13
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