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【金投資家インデックス】貴金属価格が下げる中で、個人投資家は2020年の記録的な金、銀、プラチナ需要水準を維持

2020年10 月6日ロンドン:個人投資家の貴金属への需要は、Covid-19の感染が引き続き広がる中で、記録的な水準を継続していたことが、オンラインとスマートフォンで貴金属市場を提供するブリオンボールトの最新のデータで明らかとなった。

すでに、175カ国の9万人の個人投資家によって利用されているブリオンボールトは、保管貴金属総評価額が36億ドル(3810億円)相当の、45トンの金と1,099トンの銀、1.9トンのプラチナを保管している。

年初から9ヶ月間の金地金の需要は、顧客によって売却された分を除いて5.7トンとなり、創業以来15年間で最も多い記録的な量となっていた。

この金地金の評価額は3億5300万ドル(372億円)相当で、世界金融危機後の高い金需要から金価格が史上最高値を付けた2011年の通年の需要量に0.6トンのみ劣る量まで迫っている。

そして、銀地金の需要は既に過去最大を記録した2011年通年の量を76%超えて262トンと、その評価額は2億200万ドル(213億円)となっている。

この傾向についてブリオンボールトのリサーチダィレクターのエィドリアン・アッシュは下記のように解説している。

「今年の金および銀の上昇率は顕著なものではあるが、2011年の史上最高値を記録した際よりも落ち着いたものであり、この高値水準を安定して維持をしている。

これは、機関投資家が投資を行う派生製品による動きというよりも、個人投資家やプライベートバンクやファンドマネージャーなどが、長期的観点でリスク分散のために金を購入していることを示している。」

今年8月までの12ヶ月間で、月間平均銀価格は56.9%上昇した後に9月に3.7%下げて、トロイオンスあたり25.89ドルを付けていた。これに対し、2011年の春は、それ以前の12ヶ月間に131.9%上昇して4月の最高値を付けた後に5月に12.4%急落していた。

また、ドル建て金価格は、8月までの12ヶ月で31.3%上昇して史上最高値を記録後に、9月に2.3%下げて月間平均価格はトロイオンスあたり1922ドルとなっていた。史上最高値を付けるまでの5ヶ月間の月間の連続の上昇は、2011年半ばに史上最高値を付けた際の12ヶ月連続で44.4%の上昇を記録して翌月に6.0%下げた時以来の長期のものであった。


9月のより落ち着いた金価格の動きは、ブリオンボールトで月間の金地金購入が売却を上回ったネット購入者数を8月から22.2%減少させ、2月以来の低い水準となっていた。しかし、これは、2019年のCovid-19以前の平均を100.6%上回るものであった。

そのような中ネット売却者数は、8月から27.5%減少し、12月以来の低さとなり、昨年の平均を7.5%のみ上回っていた。

これにより、ブリオンボールトで個人投資家が実際に金地金現物を売買したデータによって算出されている金投資家インデックスは、8月の62.3から多少下げ59.4となっていた。

これは、金投資家インデックスの数値としては、9年ぶりの高さの水準であり、Covid-19感染拡大によるロックダウンが世界各地で行われていた2020年の春から夏にかけての記録的な需要の高さを維持するものとなった。


銀投資家インデックスは、8月の61.6から9月には62.8と上昇していた。この数値は、金同様に50の場合は、月間で購入が売却を上回ったネット購入者数と売却が購入を上回ったネット売却者数が完璧に一致したことを意味する。

この数値は3ヶ月連続で上昇しているものの、3月の史上最高値の75.1を超えることはなかった。これは、9月のネット購入者数は前月比10.3%下げたものの、ネット売却者数が42.1%下げた結果だった。

9月の銀のネット購入者数は、2019年の平均を249.1%上回り、ネット売却者数は74.5%上回るものであった。

以上

連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com

ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
この数値の最高値は、欧州の債務危機の最中の2011年9月に金価格がドル建てで最高値を付けていた際の71.1で、それは英国の多くの都市で暴動が起こった翌月でもあった。そして、この数値の最低値は50.5で、金価格が数年ぶりの低い値となっていた2014年から2015年の冬であった。それ以来、金・銀投資家インデックスは金・銀価格との強い負の相関性を保っており、トランプ大統領が選出されて以来21ヶ月中の18ヶ月がこの傾向となっている。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業。2005年にサービスを開始し、現時点で9万人を超える175カ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。
多くの世界の中央銀行の金準備を上回る規模の金地金をブリオンボールトで購入し保管している顧客は89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住し、専門市場の取引料率の低さと、流動性の高さ、そして厳重なセキュリティーという恩恵を受けている。

ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンド・日本円の利用が可能。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。

ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。2017年3月には、プラチナ業界のマーケティング団体のワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルによってオンライン・プラチナ地金投資保管のパートナーとして選ばれる。

さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

ブリオンボールト

プロフィール

ブリオンボールト

BullionVault

英国最大手のオンライン金地金取引サービス提供。英国女王賞を2009年に革新部門、2013年に国際取引部門で受賞。7万人を超える顧客の約38.7トンの金地金を保管。 ロンドン貴金属市場協会の正会員。ワールド ゴールド カウンシルの関連会社とロスチャイルドファンドが資本参加。

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