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新たな金投資需要はパンデミック以前に戻ったものの、金地金所有者はコロナ危機を経て31%増加

2021年8月5日ロンドン - 欧米の個人投資家の新たな金投資需要は、先月コロナ危機以前の低さとなっていたことが、世界最大の個人投資家向け貴金属オンライン市場を運営するブリオンボールトの最新データで明らかとなった。

この間、7月のブリオンボールトの新規顧客数は、コロナ危機以来初めて、パンデミック以前の水準へと減少していた。

しかし、金地金の需要は重量ベースでは増加し、顧客の売却分を差し引くと約4分の1トン(227kg)に相当するものだった。これにより、ブリオンボールトの顧客が所有し、保管する金地金の総量は47.6トンとなり、17ヶ月連続で過去最高値を更新し、その評価額は28億ドル(3,060億円)相当となっていた。

これは、2020年1月末から重量で22.1%増、ドル建て評価額で40.7%上昇したことになる。そして、8月1日現在、ブリオンボールトで金地金を所有している顧客数は、1年半前に比べて31.0%増加している。

リサーチダィレクターのエイドリアン・アッシュは次のように述べている。

「通常夏枯れ相場の中で新たな投資は減少する、2021年半ばは金やその他の貴金属にとってはまさにその状態となっている。

インフレが貯蓄や債券投資の価値を低下させ、世界の株式市場が高止まりしている中で、コロナ危機のピーク時ほどではないにしても、金の需要は継続的に堅調なものとなっている。

もし、パンデミックが誰もが期待するように本当に収束しているのであれば、パンデミックによってブリオンボールトにおける顧客の金の所有量は、重量で約5分の1増、評価額で5分の2増、個人投資家数は3分の1増となったということだ。」



金投資家インデックスは、ブリオンボールトの89%が英国、ユーロ圏、米国に在住している95,000人の顧客が実際に取引をしたデータを元に算出されている。

そして、7月の金投資家インデックスは、6月の57.6から54.2へと急落していた。

これは、過去12ヶ月間の平均値から5.6ポイント低く、新型コロナウイルスが世界的に感染を拡大する直前の2020年1月の53.5以来の低水準となる。

その後、危機が深刻化するにつれ、金投資家インデックスは急上昇し、2020年3月には65.9と8年以上ぶりの高値を記録することとなった。ちなみに、50.0という数値は、その月に金を購入した顧客数と売却した顧客数が完璧に一致したことを意味する。

先月の数値の大幅な低下は、ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、トロント、チューリッヒのいずれかで安全に保管されている金の保有を開始または追加した顧客数が、6月に比べて35.0%減少したのに対し、売却者数は1.0%減少にとどまっていたことからであった。

貴金属への新たな関心も7月に大きく低下し、ブリオンボールトにおいて保管されている金、銀、プラチナを購入した新規顧客数は、前月比34.3%減となり、2019年6月以来の低水準となっていた。



銀投資家インデックスも7月に下落し、6月の3カ月ぶりの高い数値である56.2から、先月は54.4へと下げていた。

これは、2020年1月以来の最低値を付けた5月の53.1以来の低さであった。

7月の低い数値は、銀の月間平均価格が4.5%下落してトロイオンスあたり25.75ドルと、2ヶ月ぶりの低さとなった際のことであった。

銀のユーロと英国ポンド建て価格も下落し、それぞれ2.7%安の21.78ユーロ、3.0%安の18.66ポンドとなっていた。

そのような中で、ブリオンボールトの顧客は、金同様に銀地金の保有量を3.8トン増やし、銀の総保管量は12ヶ月連続で過去最高値を更新して1,222トンとなっていた。

なお、7月の金価格は、ドル建てでは2ヶ月連続で下落し、1.5%安のトロイオンスあたり1807ドルと4月以来の安値を記録していた。

しかし、ユーロと英ポンド建ての金価格はほぼ横ばいで、それぞれ0.4%高の1528ユーロ、0.1%高の1308ポンドとなっていた。

以上

連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com


ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
この数値の最高値は、欧州の債務危機の最中の2011年9月に金価格がドル建てで最高値を付けていた際の71.1で、それは英国の多くの都市で暴動が起こった翌月でもあった。そして、この数値の最低値は50.5で、金価格が数年ぶりの低い値となっていた2014年から2015年の冬であった。それ以来、金・銀投資家インデックスは金・銀価格との強い負の相関性を保っており、トランプ大統領が選出されて以来21ヶ月中の18ヶ月がこの傾向となっている。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀・プラチナ地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業。2005年にサービスを開始し、現時点で9万5千人を超える175カ国の顧客が38億ドル(4230億円)相当の資産を保管している。利用する顧客の89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住し、専門市場の取引料率の低さと、流動性の高さ、そして厳重なセキュリティーという恩恵を受けている。また、ブリオンボールトのサービスは自己投資型個人年金の英国のSIPPや米国のIRA口座、信託口座、企業やチャリティー団体が現物金地金を保有するためにも使われている。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•    オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•    米国ドル・ユーロ・英国ポンド・日本円の利用が可能。
•    地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•    日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。2017年3月には、プラチナ業界のマーケティング団体のワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルによってオンライン・プラチナ地金投資保管のパートナーとして選ばれる。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jpをご覧ください。

ブリオンボールト

プロフィール

ブリオンボールト

BullionVault

英国最大手のオンライン金地金取引サービス提供。英国女王賞を2009年に革新部門、2013年に国際取引部門で受賞。7万人を超える顧客の約38.7トンの金地金を保管。 ロンドン貴金属市場協会の正会員。ワールド ゴールド カウンシルの関連会社とロスチャイルドファンドが資本参加。

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