米国のインフレが鈍化する中で、個人投資家は金に強気姿勢を示す
• 個人投資家の半数が今年12月末までに金価格が10%上昇すると予想
• 貴金属をポートフォリオに加える投資家の最も重要な目的は分散投資
• 投資家は金価格に最も影響を与えるものとして金融政策を挙げる
2023年7月25日ロンドン: ブリオンボールトが本日発表した新たな調査によると、個人投資家の半数(49.5%)が、金価格は年末までに10%上昇し、トロイオンスあたり2,125ドル前後となると予想している。
また、15%は20%上昇すると考えており、5人に1人(21%)は変化なしと回答している。そこで、2023年末の金価格は2,110ドルというのがコンセンサスとなっている。
ブリオンボールトは、世界の10万人以上の顧客(90%は英国、欧州、北米在住)の評価額39億ドル(5710億円)相当の貴金属を管理している。
最新の顧客調査(2014年から年2回実施)においては、個人投資家から1,440以上の回答を得て、この回答を集計すると、平均的に現在投資可能な資産の5分の4を貴金属以外の他の資産で保有しるとのこと。
それは調査結果に反映されており、ポートフォリオ分散が貴金属を購入する最も重要な目的(39%)として挙げ、僅差でインフレヘッジ(32%)が続いている。
今後を展望すると、ブリオンボールトの調査に回答した投資家は、政策金利や金融緩和及び引き締めなどの金融政策(33%)が、現在から今年末までに金価格や他の貴金属に最も大きな影響を与えると考えている。次いで地政学的な問題(17%)、そして政府の支出と赤字の規模(16%)となっている。
ブリオンボールトのリサーチディレクターであるエィドリアン・アッシュは、次のようにコメントしている。
「金は、他の資産が不調な時に好調になる傾向がある。貴金属は、コロナ危機とその後の高インフレによる大きなショック以前以来、世界の株式市場のパフォーマンスを上回り続けており、個人投資家は、ポートフォリオ保険としての金の役割に自信を持っている。
金は収益を生まないため、金利上昇は地金市場に逆風となる可能性がある。しかし、金は2023年前半に金利上昇にもかかわらず上昇を続け、日本円を含む全ての主要通貨で史上最高値を記録した。
ブリオンボールトを利用し、貴金属現物を保有することでリスクを分散している個人投資家は、2024年の年初までに金が史上最高値を更新することを期待しており、6月に価格が下落した後、インフレデータが最悪期を脱した可能性を示唆したため、将来の政策金利の観測が長期的に上昇することから、遅かれ早かれピークに達するという観測に切り替わり、金は今月すでに反発している。
インフレと金利の見通しが緩やかになっていることに加え、中央銀行とアジアの消費者の強い需要によって金価格が下支えされているため、年末までにさらに10%上昇する可能性はあり、もし経済の見通しが急激に悪化した場合は非常に高いと考える。」
以上
連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀・プラチナ・パラジウム地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業。2005年にサービスを開始し、現段階で10万人を超える個人投資家が39億ドル(5710億円)相当の地金を保管し、専門市場の取引料率の低さと、流動性の高さ、そして厳重なセキュリティーという恩恵を受けている。また、ブリオンボールトのサービスは自己投資型個人年金の英国のSIPPや米国のIRA口座、信託口座、企業やチャリティー団体が現物金地金を保有するためにも使われている。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
• オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
• 米国ドル・ユーロ・英国ポンド・日本円の利用が可能。
• 地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
• 日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track 100 (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track 250(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされた4つの企業の1社となった。2017年3月には、プラチナ業界のマーケティング団体のワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルによってオンライン・プラチナ地金投資保管のパートナーとして選ばれる。ブリオンボールトは、2022年5月から10月にかけて大英図書館で開催されている「Gold」展のスポンサーとなっている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp