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金価格と銀価格が高水準で推移する中で新規顧客数は弱気市場の水準へ下げる

2023年8月1日ロンドン - 個人投資家の金への投資傾向は、この夏も強いものがあるものの、投資家は銀地金においては利益確定をし、新規顧客数はほぼ10年来の低さへ下げていたことが、世界でも有数なオンライン貴金属市場を提供するブリオンボールトの最新データで明らかとなった。

金投資家インデックスは、ブリオンボールトにおいてその月に金地金の保有を開始、もしくはその保有量を増加させた顧客数を、その月に地金売却の選択した顧客数と比較したものとなる。2020年3月にコロナ危機が始まった際に65.9でピークに達し、50.0を超える数値は、その月に月間で購入量を超える売却をした顧客数よりも売却量を上回る購入をした顧客数が多かったことを示している。

7月の金投資家インデックスは、6月に8ヶ月ぶりの高水準を記録した後、2.1ポイント下げて54. 1となっていた。一方銀投資家インデックスは4.3ポイント低下し48.3となり、2023年4月以来の低い水準となった。これは、工業的に有用な銀の価格の上昇ペースが「安全な逃避先」である金の上昇ペースを上回ったことからで、銀の月間の売却者数が購入者数を上回ったのは過去9ヶ月間で4度目のこととなった。

ブリオンボールトのリサーチディレクターであるエィドリアン・アッシュは、このデータについて次のようにコメントしている。

「前回、金と銀の新規購入者がこれほど少なかったのは、世界金融危機の終焉後、両貴金属が深い弱気相場に陥っていた時だ。それとは対照的に、今日金と銀は、金利が20年来の高水準に引き上げられたにもかかわらず、堅固んな動きをしている。

 地金現物は金利を産まないいため、金利上昇は、世界の株式市場の急騰もあり、個人投資家にとっても機関投資家にとっても、貴金属の魅力を減らしている。そこで、金と銀への投資資金の流入がない中での金地金価格の上昇は注目されてもいる。この背景は、金においては宝飾品需要と中央銀行による需要の強さからであるが、銀においては太陽光発電関連の需要増によって牽引された産業用需要の強さからとなっている。

 この強い消費者需要と新興国中央銀行からの執拗とも思える金購入が相まって、今年は年初以来、金地金価格の上昇を確実なものとしている。そこで、投資需要が戻ってくれば、今春の米地域銀行の危機時に見せたように、価格は一気に上昇する可能性がある。」



金投資家インデックスと同様に、7月の金投資需要は重量ベースでも若干減少したものの、ブリオンボールトの利用者の金地金保有量はほぼ変化なく、4月から6月までの四半期で過去2年間で最も強い需要を見せた後の48.2トンで、評価額30億ドル(4,250億円)を若干上回る水準の前月の史上最高値をほぼ維持していた。

しかしながら、銀地金の売却は再び購入を上回り、ブリオンボールトの顧客所有の銀総量は7.0トン減少し1,244トンとなり、過去最高であった昨年10月から1.8%減少し、評価額は9億3,800万ドル(1,360億円)相当となっていた。



7月の金と銀の価格の反発は、6月の安値からそれぞれ4.3%と12.7%高で、(英国ポンド建て価格で2.1%と11.1%、ユーロ建てで2.1%と9.3%、日本円建てで2.7%と11.5%)上昇したものの、既存の貴金属投資家以外の新規の関心は乏しかった。

そこで、新規顧客数は、4ヶ月連続で減少し、2014年4月以来最も少なかった6月の数から更に18.9%減少していた。

以上
連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com


ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
ブリオンボールトが発表するデータは、他の金銀地金市場のデータを補完し、世界最大の個人投資家へ行ったアンケート等の「意図」ではなく、実際に取引されたデータを基に算出されている。詳しくは、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)のAlchemist誌の2013年の記事をご覧ください。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀・プラチナ・パラジウム地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業。2005年にサービスを開始し、現段階で10万人を超える個人投資家が40億ドル(5740億円)相当の地金を保管し、専門市場の取引料率の低さと、流動性の高さ、そして厳重なセキュリティーという恩恵を受けている。また、ブリオンボールトのサービスは自己投資型個人年金の英国のSIPPや米国のIRA口座、信託口座、企業やチャリティー団体が現物金地金を保有するためにも使われている。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•    オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•    米国ドル・ユーロ・英国ポンド・日本円の利用が可能。
•    地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•    日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track 100 (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track 250(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされた4つの企業の1社となった。2017年3月には、プラチナ業界のマーケティング団体のワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルによってオンライン・プラチナ地金投資保管のパートナーとして選ばれる。ブリオンボールトは、2022年5月から10月にかけて大英図書館で開催されている「Gold」展のスポンサーとなっている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

ブリオンボールト

プロフィール

ブリオンボールト

BullionVault

英国最大手のオンライン金地金取引サービス提供。英国女王賞を2009年に革新部門、2013年に国際取引部門で受賞。7万人を超える顧客の約38.7トンの金地金を保管。 ロンドン貴金属市場協会の正会員。ワールド ゴールド カウンシルの関連会社とロスチャイルドファンドが資本参加。

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