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金購入が売却を6か月上回っているものの 史上最高値更新からも利益確定の売却も続く

2024年10月1日ロンドン -9月も史上最高値の更新が続く中で、世界有数のオンライン貴金属市場を提供するブリオンボールトでは、個人投資家による利益確定の売却が継続している。

しかし、貴金属に対するセンチメントは依然としてポジティブであり、投資家の保有する金の評価額は、米国と英国における新規顧客数の増加によって新たな記録を更新することとなった。

ブリオンボールトのリサーチディレクターであるエィドリアン・アッシュは、次のようにコメントをしている。

「金に対する投資家のセンチメントは、金価格が史上最高値を更新し続ける中で6ヶ月連続で購入が売却を上回っていることからも、ポジティブである。しかし、安全資産としての需要 が市場を最高値に押し上げたという考え方は、現物の需要ではなく、金先物やオプションの投機家が貴金属価格を押し上げているという事実を見逃している。世界の株式市場が上昇を続け、米国の景気後退が回避されないまでも延期される中、長年の金地金所有者は、この記録的な高値で利益を確定している。」

金価格は通常9月に下落しているが、先月金は2012年以来最も大幅に急騰し、ドル建てで4.6%上昇し、世界的な価格基準であるロンドン貴金属市場協会価格で、ひと月間に9回の新高値を更新していた。

これを受け、ブリオンボールトの金投資家インデックスは、0.8ポイント下がり、52.0と5ヶ月ぶりの低水準となっていた。

ブリオンボールト独自の市場センチメントを表す指標は、月間に売却を上回る購入をしたネット購入者数が、購入を上回る売却をしたネット売却者数と完全に一致した場合、50.0となる。金投資家インデックスは、2020年3月のコロナ危機時に10年ぶりの高水準となる65.9をピークに、今年3月に史上最高値の更新し始めた際に過去最低の47.5を記録し、2019年6月以来初めてネット売却者数がネット購入者数を上回ったことを示していた。



エィドリアン・アッシュは次のように解説している。

「金の劇的な上昇トレンドの下支えとなっているのは、米国の利下げ開始であり、地政学的リスクを高めているウクライナ戦争や中東の紛争が拡大するリスクからのサポートも加わっている。既存の金投資家が、ポートフォリオのリバランスのために、利益の一部を銀行に預ける一方で、売りのペースは、金が史上最高値を更新しているにもかかわらず、依然として緩やかであり、新規の買い手が市場に参入し続けている。」

重量においては、ブリオンボールトを利用している投資家は、先月353キログラムの金地金を売却しており、これは4月に記録的な992キログラムの金地金が流出して以来、最も多い規模となっており、顧客が保有する金地金総量は50ヶ月ぶりの低水準となる44.5トンまで減少している。

しかし、評価額ベースでは、ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、トロント、チューリッヒの顧客が選択した専門保管場所で安全に保険がかけられて貯蔵されているこれらの金地金は、3.8%増の37億ドルを上回り、新記録を達成しいていた。(ポンド建てで2.0%増の28億ポンド、ユーロ建てで3.0%増の33億ユーロ、日本円建てで5300億円と新記録。)


9月のブリオンボールトの新規顧客数は、8月の4ヶ月ぶりの高水準から6.5%減少していたものの、前年同月を118.4%上回り、12ヶ月平均からは29.0%増加していた。

その中で、米国と英国における新規投資家は、4月以来の高水準となり、それぞれ8月の数値から20.0%と5.5%増加し、前年同月比75.6%と44.6%増加していた。

これとは対照的に、ユーロ圏の新規ユーザー数は前月比25.6%減となり、フランスが6.0%減、イタリアが45.5%減となっていた。

「今春のイタリアとフランスの短期的な新規顧客数の上昇と同様に、米国と英国の新規顧客数の急増は、短期的な国内の不確実性に特化しているように見える。今月末に予定されている英国の予算は、労働党新政権の税制と支出計画に対する消費者、企業、投資家の不安を高めている。」とアッシュは解説している。



銀投資家インデックスは9月の銀価格は4ヶ月ぶりの低水準となる中で、前月比4.2ポイント低い48.9まで下落していた。

銀価格は9月最終週に12年ぶりの高値をつけ、投資家は9月中に12.0トンの銀を売り越した。これは、銀価格が12年ぶりの高値を付けた5月以来11年ぶりのことであり、顧客の銀保有量は1,167トンに減少している。

しかし、評価額は8月からは4.3%増加し、ブリオンボールトで顧客が保有する銀地金はドル建てで新記録となる11億ドルとなっていた。(ポンド建てで2.4%増の8億6,500万ポンド、ユーロ建てで3.3%増の10億ユーロで、日本円建てで1580億円。)

ブリオンボールトの顧客保有の金、銀、プラチナ、パラジウムの評価額は、投資家の売却を上回るペースで上昇し、9月に50億ドル(37億ポンド、44億ユーロ、7,160億円)の新記録をつけていた。

以上

連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com


ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
ブリオンボールトが発表するデータは、他の金銀地金市場のデータを補完し、世界最大の個人投資家へ行ったアンケート等の「意図」ではなく、実際に取引されたデータを基に算出されている。詳しくは、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)のAlchemist誌の2013年の記事をご覧ください。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀・プラチナ・パラジウム地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業。2005年にサービスを開始し、現段階で175か国からの10万人を超える個人投資家が50億ドル(7160億円)相当の地金を保管し、専門市場の取引料率の低さと、流動性の高さ、そして厳重なセキュリティーという恩恵を受けている。また、ブリオンボールトのサービスは自己投資型個人年金の英国のSIPPや米国のIRA口座、信託口座、企業やチャリティー団体が現物金地金を保有するためにも使われている。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。

•    オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•    米国ドル・ユーロ・英国ポンド・日本円の利用が可能。
•    地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•    日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。

ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track 100 (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track 250(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされた4つの企業の1社となった。2017年3月には、プラチナ業界のマーケティング団体のワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルによってオンライン・プラチナ地金投資保管のパートナーとして選ばれる。ブリオンボールトは、2022年5月から10月にかけて大英図書館で開催されている「Gold」展のスポンサーとなっている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

ブリオンボールト

プロフィール

ブリオンボールト

BullionVault

英国最大手のオンライン金地金取引サービス提供。英国女王賞を2009年に革新部門、2013年に国際取引部門で受賞。7万人を超える顧客の約38.7トンの金地金を保管。 ロンドン貴金属市場協会の正会員。ワールド ゴールド カウンシルの関連会社とロスチャイルドファンドが資本参加。

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