今週は今年最後の更新となりました。貴金属はゴールドをはじめ、パラジウム以外のプラチナ、シルバーはすべて年初から大きく下げて終わり、過去10年で初めての下げ基調のマーケットになりました。相場の簡単なまとめは先週まで書いたとおりです。

　今年は個人的には、まずセミナーやラジオ、テレビの番組出演が70回近くになり、過去最高を記録しました。価格の上げ基調のおととしまでのおそらく倍増といった結果になりました。年後半にはほぼ毎週の土曜日にどこかで貴金属相場に関してしゃべっていたと思います。それだけ、ゴールドそしてプラチナなど貴金属に対する興味が盛り上がっているという面は素直に喜ぶべきことです。しかし一方商品取引員各社のマーケティングが、不招請勧誘の禁止というルールからどうしてもセミナーに頼らざるを得ずという側面もあるという現状も忘れるわけにはいきません。

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　僕はほぼ30年のゴールドの人生の大部分をTocomの取引で生きてきたということもあり、微力ながら今後もマーケットの啓蒙に少しでも役に立てるのであれば、喜んでこういうことには取り組んでいくつもりです。僕の30年近くの経験とマーケットの中で得られた知識や情報をなるべく多くの興味ある方々とシェアできればと思っています。そういった意味で今年は新たなゴールド本を出せたのも、自分のとっては一つの成果でありました。

　とにかく、ジリ貧になりつつあるTocomをなんとか盛り上げていきたいですね。80-90年代にはComexに追いつけというくらいの勢いがあった取引所です。そこまでの盛り上がりは無理でも、「アジアでの価格決定権はTocomにあり」といわれるくらいには持ち直したいところです。株価が大きく上昇し、ゴールドはその逆に下がってしまった今こそ、逆に儲かっている株式など投資の王道のポジションのまさにヘッジとしてのゴールドを買うチャンスであると僕は考えます。来年4月には消費税が上がると分かっているのならなおさらです。リスク耐性がある人なら先物でも。そうでないと自覚するのなら現物で。Buy & forgetで、買って忘れる、くらいがゴールド現物への長期投資はちょうどよいと思います。

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　プライベートでは、僕は45歳から走り始めて、6年目になるのですが、走りすぎから2年間ずっと続いていたアキレス腱の故障がじょじょに快方に向かい、少しづつ走れるようになってきました。（2009年2010年は年間8000kmも2年連続走っていました。毎朝20km以上！その結果故障。笑。）今年前半までは痛くて全く走れなかったのが、6月にいきなりトレイルランニング（つまり山！）の八ヶ岳スリーピークス38km（出場取りやめのつもりがほんの出来心でスタートしてなんと最後まで走ってしまいました。8時間！）、バイクの檜原村ヒルクライム、そして9月には佐渡国際トライアスロンのロングに出場（スイム3.8km、バイク190km、ラン42.195km）、当日の波浪状態のためスイムはキャンセルになりましたが、バイクとランを終えて無事完走、復帰レースでロングのトライアスロンというのもどうなの、って感じですが、12月23日の一年ぶりのフルマラソン（加古川マラソン）も、自己ベストから20分遅いですが、ほぼ目標どおりのイーブンペースでで完走できました。じわじわといい方向にランのほうは行っています。この調子で来年は2年ぶりのサロマ湖100kmウルトラマラソンを完走するのが現在最大の目標です。

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　こういうランやグルメ、そして読書などマーケットと関係ない情報は毎日のBruce Reportに詳しく書いていますので、そちらも興味ある方はぜひごらんください。（あ、もちろん、これは毎日のマーケット・レポートでもあるわけですが。）2013年、毎日欠かさずにこのレポートを書いたことも成果の一つでした。僕の毎朝の日課は、朝3時から10km走って、始発に乗ってオフィスに行き、Bruce Reportを書いて、7時からはジムのプールで1.8km泳いで8時前に戻って、朝ドラを見ながらReportを完成させるというパターンです。今年は東京にいるときは毎日。来年もまた皆さんにセミナー、Bruce Report そしてこの「ゴールドディーリングのすべて2」で、生きたマーケットの情報をお伝えできればよいなと思っています。今年もお付き合いありがとうございました。

2014年が皆様にとってよい年となりますように。

2013年年末
Bruce Ikemizu

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