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金価格の暴落が個人投資家の金投資熱を高める?ブリオンボールト

キーワードBullionVault 

◎ブリオンボールトの金投資家インデックスは4月に9.9%上げ、58.6となった。
◎新規口座数は、2012年1月以来の高水準で、近年平均の42%増。
◎月半ばの価格暴落時の売却は、利益確定が損切りの売りを2対1で上回る。

2013年5月7日ロンドン: 先月の価格の暴落は、個人投資家の金現物投資熱を、債務危機が世界的に発生した2011年後半以来大きく高めることとなったことが、オンラインの金現物投資サービスで世界最大手のブリオンボールトがまとめる最新の金投資家インデックスで明らかとなった。

このインデックスは、ブリオンボールトのユーザーの金投資への傾向を示すものであり、4月にこの数値は58.6と3月の53.3から大きく上げ、2011年12月以来の高水準に至った。



この数値が50である場合、購入者と売却者のバランスが完璧に取れたことを意味する。金投資家インデックスは、2011年9月に71.7と史上最高値を記録し、今年3月に53.3と史上最低の水準となった。
ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュは今回の数値を次のように分析している。

「今回、機関投資家と個人投資家の違いが際立つこととなった。機関投資家を導いたどのような市場分析も、個人投資家は考慮しなかった。」

「先月の個人投資家の投資熱の高まりは、既に落ち着きを取り戻しつつある。しかし、これは欧米の個人投資家の現物投資への興味の強さを示したものだった。また、4月の価格の暴落はアジアの需要の強さを再度見せ付けるものであり、先進国の貯蓄者は、2012年に価格が高騰している際に興味を示さなかったものの、価格が下げた現在購入しているのだ。」

その他のデータは下記の通り。

  • ブリオンボールトの既存のユーザーは、30年来の価格の下げを見せた4月12日から16日までに、全体の1%を売却した。
  • 売却者の中の利益確定と損切りを行なったユーザーの比率はそれぞれ2対1。
  • 4月のブリオンボールトの顧客による金保有量は、0.8%減少し32.7トン。
  • 新規口座に入金された資金数は、2012年1月以来の高水準で、前年比85%増。また、今年3ヶ月の平均と比較すると42%増。
  • ブリオンボールトの4月の金取引量、重量においては2011年12月以来の高水準。ドル建て評価額で前月比57%増。(ポンド建て54%増、ユーロ建て56%増)
金投資家インデックスについて
ブリオンボールト社の「金投資家インデックス」は、個人投資家が利用するオンライン金・銀現物所有サービスにおいて世界で最も大規模なブリオンボールト社が所有するデータを基に算出されている。これは、24時間運営されているブリオンボールト社の市場でユーザーによって売買された取引データである。この指標が50を超えた場合、その月の金のネット購入者数がネット売却者数を上回ったこととなり、個人投資家が金投資に対して強気姿勢であることを意味する。先のチャートは、「金投資家インデックス」が、過去3年間にどのように推移したかを表している。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業である。ブリオンボールトのサービスでは、顧客は金・銀現物を最適価格で低い費用で投資を行うことができる。顧客の金・銀地金は、顧客が選択可能なロンドン、チューリッヒ、ニューヨークの金地金専門保管場所で特定保管できる。ブリオンボールトのディリーレポートは、顧客所有の金・銀が安全に特定保管されていることを証明するものであり、日々オンラインで公表されている。
2005年4月にサービスの提供を開始したブリオンボールトは、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員である。現時点で46,000人を超える顧客が、金及び銀現物を購入、保管、取引するためにブリオンボールトのサービスを利用している。この顧客によって保管されている金地金の評価額は、約15億ドル(約1510億円)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、2億9千9百万ドル(約290億円)の顧客の銀地金を保管している。

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