FRB量的緩和縮小観測の中、金投資家インデックスは強気傾向続く
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米連邦準備制度理事会の量的緩和縮小観測が広がる中、金投資家インデックスは多少下げたものの、強気傾向は続く
?ブリオンボールトの顧客保有の金残高は変わらず。
?金投資家インデックスは8月の53.8から53.0へと下げる。
2013年10月1日ロンドン: 個人投資家の金投資への傾向を示すブリオンボールトの金投資家インデックスは、過去4ヵ月で最高水準となった8月の数値から下げることとなった。しかし、米連邦準備制度理事会の量的緩和縮小観測が広がったものの見送られる中、強気傾向は継続した。
世界有数のオンライン金投資サービスを提供するブリオンボールトは、顧客の金投資傾向を表す金投資家インデックスが、9月に、前月の53.8から53.0へと多少ながら下げたことを明らかにした。
金投資家インデックスは、2011年9月に71.7と史上最高値を記録している。この数値が50である場合、購入者数と売却者数のバランスが完璧に取れたことを意味する。ちなみに、量的緩和第3弾が始まった2012年9月の数値は52.2となっている。
ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュは今回の数値を次のように分析している。
「通常9月は、夏休み後需要が伸びる秋の最初の月として金投資が高まる傾向があるが、今年はその典型的なパターンを見ることはなかった。
米国が量的緩和縮小を決めかねている現状は、貯蓄家がこの中央銀行へ長期にわたり持っていた信頼を傷つけることとなった。そして、金の購入者数は多少下げたものの、継続して売却者数を上回った。より多くの人々が、貯蓄の一部を保険として金で保有することを選択している。
顧客が保有する金残高は、9月に前月から変更なく32.3トンとなった。ブリオンボールトの顧客が、第2四半期の価格の急落により売却した金保有高1.2トン(全体の3.6%)のうちの40%を、第3四半期に取り戻すこととなった。」
連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com
金投資家インデックスについて
ブリオンボールト社の「金投資家インデックス」は、個人投資家が利用するオンライン金・銀現物所有サービスにおいて世界で最も大規模なブリオンボールト社が所有するデータを基に算出されている。これは、24時間運営されているブリオンボールト社の市場でユーザーによって売買された取引データである。この指標が50を超えた場合、その月の金のネット購入者数がネット売却者数を上回ったこととなり、個人投資家が金投資に対して強気姿勢であることを意味する。先のチャートは、「金投資家インデックス」が、過去3年間にどのように推移したかを表している。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業である。ブリオンボールトのサービスでは、顧客は金・銀現物をより卸売価格に近く、低い費用で投資を行うことができる。顧客の金・銀地金は、顧客が選択可能なロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントの金地金専門保管場所で特定保管できる。ブリオンボールトのディリーレポートは、顧客所有の金・銀が安全に特定保管されていることを証明するものであり、日々オンラインで公表されている。
2005年4月にサービスの提供を開始したブリオンボールトは、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員である。2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引部門で2度目の受賞をしている。また、金の業界の市場開発団体である、ワールド・ゴールド・カウンシルは、ブリオンボールトに2010年には資本参加を行い、その株主となっている。
現時点で49,000人を超える顧客が、金及び銀現物を購入、保管、取引するためにブリオンボールトのサービスを利用している。この顧客によって保管されている金地金の評価額は、約14億ドル(約1370億円)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、3億ドル(約300億円)の顧客の銀地金を保管している。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp