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価格下落時に購入する投資家の金投資傾向は継続?ブリオンボールト

キーワードBullionVault 

◎1978年以来の最大の月間下げ幅となった11月に、金投資家インデックスは54.0と前月比少なからずも下げることとなった。
◎ブリオンボールトのネット購入者数はネット売却者数を2対1と上回った。

2013年12月3日ロンドン:  ブリオンボールトがまとめる個人投資家の金現物投資への傾向を示す金投資家インデックスは、11月に少ないながら下げることとなった。しかし、1978年以来の価格の下げとなったにも関わらず、その数値は金投資傾向が継続していることを示唆するものとなった。
世界有数のオンライン金現物投資サービスを提供するブリオンボールトは、同社顧客の月間の購入者数と売却者数のバランスを計る金投資家インデックスが、11月に前月の過去6ヵ月で最も高い水準の54.3から54.0へと下落したことを明らかにした。
前年同月数値の56.5よりも下げたものの、今年11月の数値は6月以来の最も高い3ヶ月平均値を形成するものとなった。1983年以来の最大の四半期における価格の下げは、個人投資家の金現物への興味を高めることとなった。
金投資家インデックスは、2011年9月に71.7と史上最高値を記録し、この数値が50である場合、全世界で5万人のブリオンボールト顧客の購入者数と売却者数のバランスが完璧に取れたことを意味する。



ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュは今回の数値を次のように分析している。

「11月はドル建て金価格において1978年以来の最大の下げを記録し、ポンド建てにおいては、1981年以来の下げ幅となった。しかし、ブリオンボールトの顧客はこの機会を生かし、2013年前半の価格の急落時同様にその金所有量を増加させた。」
「価格下落時に金を購入するという傾向は、伝統的に金購入熱の高いアジア投資家の傾向であるが、これを欧米の投資家も行ない始めているようだ。弊社の顧客は重量においてネットの購入者だ。そして、金購入をした顧客数は、売却者数を2対1の割合で上回っている。」

ブリオンボールトの顧客の89%が北米と欧州に居住している。

重量においては、総計として4月と6月の価格急落のために売却された1.2トンの60%が、それ以来再度購入保管されたこととなる。そのため、金保有量は11月末には32.5トンを超える量となっている。
以上

金投資家インデックスについて
ブリオンボールト社の「金投資家インデックス」は、個人投資家が利用するオンライン金・銀現物所有サービスにおいて世界で最も大規模なブリオンボールト社が所有するデータを基に算出されている。これは、24時間運営されているブリオンボールト社の市場でユーザーによって売買された取引データである。この指標が50を超えた場合、その月の金のネット購入者数がネット売却者数を上回ったこととなり、個人投資家が金投資に対して強気姿勢であることを意味する。先のチャートは、「金投資家インデックス」が、過去3年間にどのように推移したかを表している。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業である。ブリオンボールトのサービスでは、顧客は金・銀現物をより卸売価格に近く、低い費用で投資を行うことができる。顧客の金・銀地金は、顧客が選択可能なロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントの金地金専門保管場所で特定保管できる。ブリオンボールトのディリーレポートは、顧客所有の金・銀が安全に特定保管されていることを証明するものであり、日々オンラインで公表されている。
2005年4月にサービスの提供を開始したブリオンボールトは、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員である。2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引部門で2度目の受賞をしている。また、金の業界の市場開発団体である、ワールド・ゴールド・カウンシルは、ブリオンボールトに2010年には資本参加を行い、その株主となっている。
現時点で50,000人を超える顧客が、金及び銀現物を購入、保管、取引するためにブリオンボールトのサービスを利用している。この顧客によって保管されている金地金の評価額は、約13億ドル(約1340億円)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、2億7千6百万ドル(約280億円)の顧客の銀地金を保管している。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

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