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[金投資家インデックス]地政学リスクの高まりで投資家は利益確定を進める

キーワードBullionVault 

北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりで上昇した金価格で、個人投資家は利益確定を進める

•ブリオンボールトの顧客は、7月に史上最高となった金保有量38.1トンの0.9%を売却。
•価格の上昇で、売却者数は前月の過去19ヶ月の最低水準から倍増。

2017年9月7 日ロンドン: 7月に価格の下落で金の購入を進めた個人投資家は、8月に売却を進めた事が、ブリオンボールトの最新のデータで明らかとなった。

金に裏付けされた上場投資信託(ETF)の残高は増加し、コメックスの金の派生商品へも資金が流入していたが、先月北朝鮮が大陸間弾道ミサイル発射をしたことで地政学リスクが高まり、金相場が上昇する中でブリオンボールトの顧客は328キログラムの金を売却していた。これにより、先月史上最高の金保有高38.1トンへ361キロ買い増していた動きがほぼ逆転したことになった。

7月の価格の下げから、先月のブリオンボルトにおける売却者数はドル建て価格が6年ぶりの低さへと下げた2015年12月以来最低となっていた。しかし、8月にドル建て価格が11ヶ月ぶりの高値に上昇したことで、先月の金のネット購入者数は13.2%減少し、ネット売却者数は92.6%増加していた。

これにより、ブリオンボールトの顧客の実際の売買データを元に算出されている金投資家インデックスは、先月の55.1から51.6へ下げることとなった。金投資家インデックスが50である場合は、ブリオンボールトのネット購入者数とネット売却者数が完璧に一致したこととなる。



ブリオンボールトのリサーチダイレクターのエィドリアン・アッシュは、今回の数値の背景を次のように分析している。

「多くのメディアの見出しとは異なり、北朝鮮危機は個人投資家の需要を急増させるものではなかったどころか、実際は反対であった。個人投資家は、価格下落時に購入し、投機的取引で上昇した価格を利益確定の機会と見て売却をしていた。
しかし、根本にある傾向としては金への興味は高まっている。ブリオンボールトを利用する個人投資家の数は引続き記録を更新している。
金は戦争のような地政学リスクから守ることはできないが、今日の世界的な債務バブルの中で金融市場のリスクが高まっていることから、他の投資商品の損失を埋める保険の役割としての需要が増加している。」

2005年に開始されたブリオンボールトサービスは、現在世界183カ国で68,000人以上の個人投資家に利用されている。

この顧客数は7月から18.3%増で、新規顧客数は今年1月以来の高い水準となっていた。しかし昨年8月からは8.2%減で、英国がEU離脱を決定し、株式市場が急落したことからも金の需要が高まった昨年6月の過去3年間の最高値を36.1%下回っている。

ブリオンボールトにおける銀購入者数も、先月は2015年10月以来の低い水準で、7月からは30.8%減、12ヶ月の平均からは35%減となった。それに対し売却者数は72.1%増と、米国と英国の投資家に率いられて4月以来の高水準となった。8月のドル建てとポンド建て銀価格は、それぞれ前月比4.7%と5%増となっていた。



そのため、銀投資家インデックスは7月の55.5から8月は50.4へと下げ、月間のネット購入者数とネット売却者数がほぼ同数となっていた。

重量においては、ブリオンボールトの顧客は4ヶ月連続で銀を積み増し、ネットで2.5トン増となっていた。これにより、銀総量は0.4%増の689トンと史上最高を記録していた。

連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com

金投資家インデックスについて
ブリオンボールト社の「金・銀投資家インデックス」は、個人投資家向けオンライン金・銀現物所有サービスにおいて世界最大のブリオンボールト社が所有するデータを基に算出されている。これは、24時間運営されているブリオンボールト社の市場でユーザーによって売買された取引データである。この指標が50を超えた場合、その月の金・銀のネット購入者数がネット売却者数を上回ったこととなり、個人投資家が金・銀投資に対して強気姿勢であることを意味する。このインデックスの詳細は、ロンドン貴金属市場協会発行の雑誌「Alchemist」の2013年5月号の記事(英語)を参照。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、現時点で6万8000人を超える183ヵ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。

89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金地金の評価額は、現在約16億ドル(約1750億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、3億8400万ドル(約420億円相当)の顧客の銀地金を保管し、2017年3月にワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルと提携して提供を始めた700万ドル(約8億1000万円相当)の顧客のプラチナを保管している。

2016年には毎週平均して5000以上の顧客の注文を扱い、取引量は前年比28%増の6億8900万ポンド(約720億円相当)となっていた。

同社は10年前に起業家のポール・タスティンによって金投資家のニーズを満たすために設立され、下記サービスを提供している。

•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。

ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引部門で2度目の受賞をしている。また、英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

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