積丹ブルーを見渡す「黄金岬」―積丹・美国町
札幌から北西、小樽を抜けた先の日本海側に積丹半島はあります。積丹岬、神威岬、そして黄金岬などの景勝地を有し、北海道で唯一、海中公園に指定されています。大正時代まではニシン漁で栄え、この積丹町は「ソーラン節」のふるさととしても有名です。
積丹町・美国港の先から海へ突き出したところに積丹ブルーを見渡せる「黄金岬」(おうごんみさき)はあります。
ニシン漁で栄えソーラン節とともに栄えたこの町、記念碑も立てられています。
ソーラン節のふるさと
明治から開拓が始まった積丹町の開基は宝永三年(1706年)。北海道の中でも古い歴史を誇り、その歴史を誇る上で忘れてはいけないのが、紺碧の海に大挙して押しよせた鰊の大群です。”ヤン衆”たちは魚影を追い続け、数々のドラマを生んだ彼等の代表作として「ソーラン節」が誕生しました。ソーラン節とは、あふれんばかりの鰊でいっぱいとなった網を引き揚げる時の「力入れ」の唄であり、彼等によって北海道はもとより、全国へと広がっていきました。
一般的に知られているソーラン節(沖揚げ音頭)とは「正調鰊場音頭」を構成している四編の中の一編だということは以外と知られていませんが、他の三編と合わせて鰊漁の一つの物語として、全盛時をうかがい知ることができます。
展望台へは黄金岬の看板の裏手から入っていきます。
展望台までは約400メートル。こんな急坂をまずは進んでいきます。
急坂の先は平坦な道を奥へ330メートル。
取材に訪れた7月中旬は気温18度くらいで日差しもキラキラ、とてもいい時期です。
ほどなくして展望台まで到着。
こちらが展望台。ここを登ります。
展望台からは、青く澄んだ積丹ブルーな日本海と断崖絶壁が続く海岸線が見渡せます。絶景!
本当にきれいな海の色です。
反対側には美国の街並みも見渡せます。
そして積丹(しゃこたん)といえば、もう一つの「黄金」がこちら。
そう、「雲丹(うに)」です!
お食事処みさきさんには6月中旬?8月末の期間限定で出される「赤ばふん生うに丼」などを求めて全国からうに好きが集まってきます。朝9時開店で結構な入りでした。
お店の裏には「積丹神社」もあります。
積丹町のマンホールには、特産の雲丹(うに)と島武意(しまむい)海岸の奇石が描かれています。
積丹に行かれる際は「黄金岬」と「黄金の雲丹」、ぜひ2つの「黄金」を堪能ください!
- 撮影者:GOLDNEWS
- 場所:北海道・積丹町 黄金岬